アレクサンドル・デスプラ
映画音楽を手がける世界屈指の作曲家。フランス人の父親とギリシャ人の母親のもと、仏パリで生まれる。5歳の頃からピアノを習い始め、20代から仏映画界で作曲家として活動。「天使が隣で眠る夜」(94)以来ジャック・オーディアール監督作で音楽を担当し、05年には同監督の「真夜中のピアニスト」でベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀映画音楽賞)を受賞する。同年、「シリアナ」でハリウッドに進出し、翌06年の英映画「クィーン」でアカデミー賞作曲賞に初ノミネートを果たす。以降毎年のように同賞の候補に挙がり、第87回アカデミー賞では「グランド・ブダペスト・ホテル」と「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」(ともに14年)の2作品でノミネートされ、前者で見事受賞を果たした。17年の「シェイプ・オブ・ウォーター」では2度目のオスカーに輝いた。そのほか作曲を手がけた作品に、「真珠の耳飾りの少女」(03)、シリーズ最終章「ハリー・ポッターと死の秘宝」2部作(10、11)、ハリウッド版「GODZILLA」(14)などがある。