シリアナ

劇場公開日:

解説

「トラフィック」でアカデミー賞脚本賞を受賞したスティーブン・ギャガンが、全米ベストセラーとなったノンフィクション「CIAはなにをしていた?」(新潮社刊)を元に映画化した社会派群像劇。CIA工作員、アラブの王族、米国の石油企業、イスラム過激派テロリストら石油利権の周辺にうごめく人間たちの運命をドキュメンタリータッチで描く。ウィリアム・ハートやクリス・クーパーといったアカデミー賞俳優が脇を固めるほか、アマンダ・ピート、クリストファー・プラマーらが共演。

2005年製作/128分/アメリカ
原題:Syriana
配給:ワーナー・ブラザース映画

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映画レビュー

4.5世界はこうなっているということ

2022年7月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

シリアナの意味がわからないまま、、、ポスターのインパクトすごい、、、最初から難しそうな展開だったので全体は気にせずそれぞれのストーリーを追うことにした。
単純でありもの悲しいのは、パキスタンからアラブ産油国への出稼ぎ労働者、親子の物語。オイルカンパニーの事業統合の関係で油田の仕事を失上親子。美味しいお肉、食事を食べさせてくれる神学校に通い労働と貧困の不安なら束の間解放され穏やかな時間を過ごす若者たち。自然と原理主義的自爆要員となり、今世でも強いイスラム教原理主義のためでもなく来世のためにオイルタンカーに突っ込み、アメリカCIAから流れた爆弾を起動させる。現場に向かうため父親にバス代をねだりなにも言わず抱擁して手を振る息子。この人らが一番大事な人達なのに、原油ディーラーや、CIA工作員や、CIAの偉い人や、石油王の王と王子たち、利権と陰謀に群がるアラブ、中国、カザフ、アメリカのオイルカンパニーの経営陣や弁護士、議員、イランを解放する委員会?
より良い来世に期待しておそらく父母の生活を守るため自爆テロにむかったパキスタンの若者以外は、悠々と堂々と贅沢な暮らしをしながらみんな極度にやばいことだらけなので疑心暗鬼と腹の探り合い。小さな出稼ぎ労働者や邪魔な産油国王族さえもその命はありんこの命ほどにも思わない西側世界の、まあ、アメリカの権力者、ハリボテの権力者たち。
ディーラーは更なる報酬、地位を求めながら、家庭も大事にしながら家族を失い金儲けだけではない社会的正しさも追及しようとしているし上司達にいいようにこき使われるCIA 工作員も大義なき闘いから身の置き所を変えようとする、、、悪い奴らも弱みや恐怖やちょっとした人間味が滲み出て、完璧には理解できていないが絡み合う各ストーリーや人物描写に深みがある。泥臭いジョージクルーニーもよいし老けてなお凛と美しいクリストファープラマーなど役者も一流。元はCIAの手記本とのことで、、まあ、驚くとこは何もないけど世界はこうなっていて、嫌でも私ら一人一人も石油消費者としてかたんしていきていくのだ。

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3.5幾重にも重なるそれぞれ目論み、それが衝突したときのドラマが面白い。

2022年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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すっかん

1.0説明、解説が無く、物語に付いていけず…

2021年10月20日
Androidアプリから投稿

作品中に、説明や解説等が無く、物語、内容に付いていけず…
これは、映画でなく、小説向きだと思う。

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みっく

3.5不条理な顛末に胸くそ悪さを感じる

2021年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

そもそもの内容がかなり複雑な作品。
好きな作風だが、さすがに全体をちゃんと把握したとは言い難い。それでも大筋の理解だけで不条理な顛末に胸くそ悪さを感じることはできる。(作品の狙ったところだとは思うので)

まずこれ巨悪の勝利で終わる。そこがおもさの要因。
あとややこしいのは石油関連だけでなく利権や権力闘争が頭こんがらがるくらい多方面で巻き起こっている。王位、武器、CIA、さらに過激派と思われる集団、そこへ石油取引のアナリストという話でいうと小者を主要キャスト(マットデイモン)にしてるのだから、ややこしくなるが当たり前。

2006公開で中東を舞台にしては題材も的確で、客観性のある描き方をしているなとは思った。この頃ってもっと憎悪丸出しアメリカ正義みたいな雰囲気の作品も多くあったので。

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okaoka0820
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