アルフォンソ・キュアロン
メキシコ・メキシコシティ出身。91年、「最も危険な愛し方」(日本劇場未公開)で長編映画監督デビューし、メキシコのアカデミー賞にあたるアリエル賞のオリジナル脚本賞を実弟のカルロス・キュアロンとともに受賞。シドニー・ポラック制作総指揮のTVシリーズ「堕ちた天使たち」(93)で米国に進出し、95年に映画「リトル・プリンセス」でハリウッドデビュー。10年ぶりに母国で撮影した「天国の口、終りの楽園。」(01)が世界的に評価され、アカデミー脚本賞にカルロスとともにノミネート。人気シリーズの第3弾「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(04)の監督に抜てきされ、SF「トゥモロー・ワールド」(06)も絶賛された。その後、同じくメキシコ出身のギレルモ・デル・トロ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥと製作会社チャ・チャ・チャを設立する。「ゼロ・グラビティ」(13)が世界中で大ヒットを記録、第86回アカデミー賞では監督賞と編集賞を受賞し、同年度最多となる7部門を制した。19年、Netflixの製作でモノクロのメキシコ映画として手がけたヒューマンドラマ「ROMA ローマ」(18)で、2度目のアカデミー監督賞のほか外国語映画賞、撮影賞の3部門を受賞した。