アルノー・デプレシャン
仏ノール県ルーベ出身。パリ第3大学と高等映画学院(IDHEC)で映画製作を学び、1984年の卒業後は撮影監督として映画制作に携わる。中編「二十歳の死」(91)で監督デビューし、プルミエ・プラン映画祭最優秀ヨーロッパ短篇映画脚本賞とジャン・ヴィゴ賞を受賞。長編第1作「魂を救え!」(92)はカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、続く「そして僕は恋をする」(96)は日本でも公開された。2000年には初の英語作品「エスター・カーン めざめの時」(00)を発表。「キングス&クイーン」(04)、「クリスマス・ストーリー」(08)、「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」(13)などを経て、「あの頃エッフェル塔の下で」(15)でセザール賞とリュミエール賞の監督賞、カンヌ国際映画祭のSACD賞を受賞し名匠としての地位を確立した。近年の監督作に「ダブル・サスペクツ」(19)、「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」(22)など。多くの作品でマチュー・アマルリックを主演に起用している。