アミール・ナデリ
イラン・アバダン出身。テヘランでスチルカメラマンとして映画制作に携わった後、71年に映画監督デビューを果たす。以降、自ら執筆したオリジナル脚本作品の監督を続け、「駆ける少年」(85)と「水、風、砂」(89)で、ナント三大陸映画祭のグランプリを受賞。アッバス・キアロスタミやモフセン・マフマルバフらとともに、イランを代表する映画監督として知られるようになる。その後、米国に移住してニューヨークに拠点を置き、「マンハッタン・バイ・ナンバーズ」(93)、「サウンド・バリア」(05)、「ベガス」(08)などを発表する。日本映画に造詣が深く、05年の東京フィルメックスで西島秀俊と出会ったのをきっかけに「CUT」(11)を制作し、日本映画を監督するという長年の夢を実現した。