駆ける少年

劇場公開日:

駆ける少年

解説

「CUT」「マンハッタン・バイ・ナンバーズ」のアミール・ナデリ監督が1985年に製作し、ナント三大陸映画祭グランプリほか多数の映画祭で受賞。イラン映画の実力を世界に知らしめた人間ドラマ。70年代初頭。ペルシャ湾沿岸の小さな港町で暮らす孤児の少年アミルは、空きビン拾いや水兵の靴磨きなどをして生計を立てていた。過酷な境遇にありながらも、アミルは似たような身の上の仲間たちとともに毎日を楽しんで生きている。そんなある日、自分が読み書きできないことに気づきショックを受けたアミルは、必死で字を覚えはじめる。少年たちの走る姿を通して、生きることの輝きを描き出す。2012年、日本劇場初公開。

1985年製作/91分/イラン
原題:Davandeh
配給:「駆ける少年」上映委員会
劇場公開日:2012年12月22日

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映画レビュー

3.0奥が深い

2013年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

まさしくタイトル通りでした。こういうタイプの映画は初めてだったので私には難しかったです。でも自分なりにいろいろ考えながら見ることができました。生きるという基本的なことを再確認した映画でした。

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のん

4.5稀有な映像体験

2013年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

ほぼ全編、子供が出ずっぱりの映画です。子供が主人公の映画と云えば、日本映画の「風の中の子供」、フランス映画の「禁じられた遊び」、スペイン映画の「汚れなき悪戯」、などがありますが、この映画はこれらの作品に引けを取らない出来栄えです。イラン革命以前の港町が舞台となっています。とにかく、子供たちが、元気よく走り回ります。余りに元気よく走り回るので、最後には、誰かの死をもって、映画は終わるのではないのか、と邪推したくなるくらいです。白眉は最後の10分間でしょう。燃え上がる天然ガス田を背景に溶けてゆく氷、を目指して疾走してゆく子供たち。科白も説明も何もないのですが至福の映像が連綿と綴られていきます。
尚、映画の中では、ルイ・アームストロング、ナット・キング・コールやエルトン・ジョンの歌が洩れ聞こえます。革命前のイランでは、このような欧米の歌がごく当たり前に流れていたことを考えれば、この映画は来るべきイスラム原理主義の圧政前のひとときの生の謳歌を描いているように思えてなりません。

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bashiba