シガニー・ウィーバー、「エイリアン5」の可能性を示唆「リプリーの現在の状態を描いている」
2025年11月15日 11:00

「エイリアン」シリーズでリプリー役を演じたシガニー・ウィーバーが、新作で同役に復帰する可能性を示唆したと、米screenrantが報じている。
11月7日、パリのシネマテーク・フランセーズで開催された「エイリアン」の上映後、ウィーバーはマスタークラスに登壇。質疑応答で、かつて企画されたニール・ブロムカンプ監督版「エイリアン5」について振り返った。
「私はニールの才能を高く評価しています。彼の作品は衝撃的でしたし、『チャッピー』で一緒に仕事をした時も素晴らしかった。彼はリプリーとニュートを復活させるアイデアを持っていて、脚本も素晴らしかった。残念なことに、その時点でリドリー・スコットがシリーズに対して独占的になり、自身のプリクエルシリーズに注力し始めたんです。あの企画にとっては災難でした。結局、実現できずにニールは諦めてしまった。彼はとても才能があるので、幸運を祈っています」
ブロムカンプ版は「エイリアン3」を無視してリプリーとニュートを復活させる内容だったが、スコット監督の「プロメテウス」「エイリアン:コヴェナント」などのプリクエル企画が優先され、実現しなかった。
しかし、現在別の「エイリアン」新作企画が進行している。「48時間」「ウォリアーズ」などで知られる映画監督で、「エイリアン」を含むシリーズのプロデューサーでもあるウォルター・ヒルが、リプリーを主人公にしたあらすじを執筆。タイトルは「エイリアンV」だという。
「実は、ウォルター・ヒルが50ページほど書いています。もしかしたら、いまはもっと進んでいるかもしれませんが、リプリーの現在の状態を描いています。今夜ご覧いただいたような作品にはならないでしょう。通風口を逃げまわるようなものではありません。まったく異なる種類の物語になるでしょう」
ウィーバーは、ノア・ホーリーが手がけるテレビドラマシリーズ「エイリアン アース」についても賞賛を惜しまなかった。
「一方で、『エイリアン アース』は素晴らしかったです。驚くべき作品でした。とても興味深く、恐ろしいけれど、理解できる私たちの世界を描いています」
ウォルター・ヒル版「エイリアンV」の監督は明らかになっていないが、82歳の巨匠が脚本を手がけ、ウィーバーが強い関心を示していることから、実現の可能性も高そうだ。
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