第98回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表出品作品募集
2025年6月27日 10:00

第98回米国アカデミー賞国際長編映画賞出品作品の募集がスタートした。一般社団法人日本映画製作者連盟(映連)が映画芸術科学アカデミーより依頼を受け、同アカデミーが主催する同賞部門に日本映画1本を選出し出品する。
今年3月2日(現地時間)に授賞式が行われた第97回米国アカデミー賞には、菅田将暉が主演し、黒沢清が監督・脚本を務めた映画「Cloud クラウド」を日本代表に選出し出品した。同作は、憎悪の連鎖から生まれた集団狂気に狙われる男の恐怖を描いたサスペンススリラー。
第96回は、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所広司が日本人俳優としては「誰も知らない」の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した「PERFECT DAYS」を選出して出品し、同賞にノミネートされた。第95回は、第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、初長編作品に与えられるカメラドールのスペシャルメンション(次点)に選ばれた早川千絵監督の長編デビュー作「PLAN 75」を選出している。
そして第94回は、濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」を選出して出品し、日本映画史上初となる作品賞にノミネートされる快挙を成し遂げ、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞とあわせて4部門でノミネート。日本映画としては「おくりびと」以来13年ぶりに国際長編映画賞(旧外国語映画賞)を受賞した。
近年は、その年のカンヌ国際映画祭に出品され、賞を受賞している作品が多く選出されている。今年5月に開催された第78回カンヌ国際映画祭には、早川千絵監督「ルノワール」がコンペティション部門ノミネートされ、石川慶監督「遠い山なみの光」がある視点部門に出品、二宮和也主演「8番出口」がミッドナイト・スクリーニング部門に選出された。さらに、監督週間部門には李相日監督「国宝」が出品され、上映後に約6分にわたるスタンディングオベーションを浴びており、それらの作品含めてどの作品が日本映画の代表として選出されるのか注目される。
なお対象となる作品は、日本国内において2024年10月1日から2025年9月30日までの間に最初に封切られ、かつ商業映画劇場において少なくとも7日間以上連続して公開されていなければならない。また35ミリか70ミリフィルム、もしくはデジタル・シネマ・フォーマットであることが必須となっている。出品希望者は7月24日までに申請書などを映連に提出する。募集の詳細は映連ホームページ(http://www.eiren.org/)を参照。
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