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ヒース・レジャー×ジェイク・ギレンホール「ブロークバック・マウンテン」アメリカで20周年記念上映決定

2025年6月24日 07:00

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「ブロークバック・マウンテン」
「ブロークバック・マウンテン」
写真:Album/アフロ

アン・リー監督による不朽の名作「ブロークバック・マウンテン」が、公開20周年を記念してアメリカの劇場で再上映されることが決定したと、米エンターテイメント・ウィークリーが報じている。ヒース・レジャーさんとジェイク・ギレンホールが演じた2人のカウボーイの秘められた愛を描いた本作は、ハリウッド映画史におけるLGBTQ+描写の転換点となり、現在もその影響は色褪せない。

1963年のワイオミング州を舞台に、ブロークバック・マウンテンで羊番として働く青年イニス(レジャー)とジャック(ギレンホール)の20年にわたる愛を、E・アニー・プルーの短編小説を基に繊細に描いた本作。2005年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、翌年のアカデミー賞では8部門にノミネート、監督賞・脚色賞・作曲賞の3部門で受賞を果たした。ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)・監督賞・脚本賞を獲得している。

日本では2006年3月に劇場公開され、当時のハリウッド大作としては珍しい同性愛をテーマにした作品として注目を集めた。アン・リー監督は「単に同性愛を描きたかったのではない。人間の複雑な感情と、社会の中で生きることの困難さを表現したかった」と語っている。

主要キャストのその後の歩みを見ると、本作がいかに大きな転機となったかがわかる。イニス役のレジャーさんは2008年1月に28歳で急逝したが、遺作となった「ダークナイト」でのジョーカー役により、アカデミー助演男優賞を死後受賞した。アン・リー監督が「彼はカウボーイだった」と振り返るように、レジャーさんの繊細で力強い演技は今も多くの人の記憶に残っているだろう。

ジャック役のギレンホールは、本作でのアカデミー助演男優賞ノミネートを機にトップスターへと駆け上がった。「ゾディアック」(07)、「ナイトクローラー」(14)、「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」(19)などの話題作に出演し、25年にはデンゼル・ワシントンと共演した舞台「オセロー」でイアーゴ役を演じる予定だ。

イニスの妻アルマを演じたミシェル・ウィリアムズは、本作で初のアカデミー賞ノミネート。その後「ブルーバレンタイン」(10)、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(16)、「フェイブルマンズ」(22)でも同賞にノミネートされた。なお、本作にはジャックの妻ルリーン役としてアン・ハサウェイも参加している。

ブロークバック・マウンテン」が映画界に与えた影響は計り知れない。それまでインディペンデント映画や小規模作品で扱われることが多かったLGBTQ+のテーマを、大手スタジオ製作の大作映画として正面から描いた先駆的存在となった。この成功により、その後「ムーンライト」(16)のアカデミー作品賞受賞や「君の名前で僕を呼んで」(17)の世界的ヒットなど、LGBTQ+映画の地位向上に大きく貢献している。

また、ハリウッドの多様性への意識変化のきっかけとしても重要な役割を果たした。本作以降、映画業界では性的マイノリティだけでなく、人種や性別、社会的背景の多様性を重視する動きが加速。現在の包括的な映画製作の流れへとつながっている。

今回の20周年記念上映について「新しい世代の観客に、この美しく力強い愛の物語を大スクリーンで体験してもらいたい」と関係者は語っている。デジタル配信が主流となった現在でも、映画館での鑑賞体験が持つ特別な意味を改めて感じさせる取り組みといえる。

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