ピクサー最新作「星つなぎのエリオ」吹替版に野呂佳代、マユリカ中谷らが参加　野呂が担当した本編シーンも公開

2025年6月19日 06:00

ディズニー＆ピクサーの劇場最新作「星つなぎのエリオ」の日本語吹き替え版に、野呂佳代、お笑いコンビ「マユリカ」の中谷、声優の関智一、沢城みゆき、安原義人、子安武人が参加していることがわかった。主人公・エリオと野呂が声を担当するウゥゥゥゥが出会う吹替版本編シーン（https://youtu.be/3GRJNAZtIq0）も公開された。

本作は、ひとりぼっちの少年エリオが、銀河を越えて星と星をつなぐ壮大な冒険と運命を変える出会いを通し、成長していく姿を描く感動作。宇宙が大好きな少年エリオは、両親を失い、寂しさを抱えていた。この広い世界のどこかには、きっと“本当の居場所”があるはず。エリオの切ない願いが届き、星々の代表が集う夢のような“コミュニバース”に招かれる。そこで出会ったのは、同じように孤独なエイリアンの少年・グロードンだった。

監督は、「リメンバー・ミー」でストーリーアーティストを務めたマデリーン・シャラフィアンと、「私ときどきレッサーパンダ」の監督を務めたドミー・シー、「リメンバー・ミー」に脚本・共同監督として参加したエイドリアン・モリーナの3人が共同で担当。日本語吹き替え版では、主人公の少年エリオ役を川原瑛都、心優しいエイリアンの少年グロードン役を佐藤大空が務め、エリオの親代わりとなるオルガ役を清野菜名が担う。さらに、お笑いタレントの渡辺直美が、USオリジナル版と日本語吹き替え版両方で、平和を愛する惑星の明るく情熱的な大使オーヴァ役で参加する。

野呂が声を演じるのは、コミュニバースの案内係でハイテクお助けコンピューターのウゥゥゥゥ。水のしずくのような液状のフォルムで、コミュニバースでのエリオの生活を様々な能力でサポートする。ときどき毒っ気のある発言をするキュートなお助けコンピューターだ。

USオーディションを経てピクサー声優の座を勝ち取った野呂は、声優に決まった時の心境について、「めちゃくちゃ嬉しかったです。嬉しすぎて映画館で別作品の予告を見たときに、『私も声優をやるんだ』と思ったら勝手に涙が出てくるぐらい嬉しくて」と明かし、「もともとディズニーシーのキャストとして働いていたくらいディズニーが好きだったので、非常に感慨深いなと思いました」とコメントした。

本作の見どころについては、「（エリオとグロードンの）二人の友情に涙してしまいました。二人とも色々な思いを抱えながら生きている中で、お互いを助ける愛のパワーみたいなものがすごく感覚的に自分にも伝わってくるものがあって。私も友達に助けられることが多いので、そういう部分を感じてとても心に響きました」と語った。

中谷は、エリオの叔母オルガの部下で無線オタクのメルマック役で参加。軍の基地で衛星研究の仕事をしている時に、メルマックがエイリアンたちからのメッセージを受信したと主張したことで職場は大混乱に陥る。それによりメルマックは謹慎処分を受けるが、彼の熱意が導いた“奇跡”がエリオの「何光年も離れた星に行きたい」という夢を叶えるきっかけとなる。

中谷は、「まさかオーディションの話を聞いた時はドッキリだと思いました。僕だけじゃなくて、周りの人も喜んでくれるような、親とかにも喜んでもらえるから、そんなことあんねやっていう感じで驚きました。たぶん死ぬ前に思い出す人生の思い出の一つになるなと思いましたね」とオーディション合格時の心境を告白。

自身が演じたメルマックについては、「嫌いなやつおらへんやろっていう感じのキャラクターです。オーディションの話がなかったとしても、この映画の中で誰の役をやりたい？って言われたらメルマックを演じたいと言うぐらい、誰からも愛されるキャラクターです。物語の中で大事な役割もあるので、すごくおいしい役だなと思いました」と熱く語った。

「ドラえもん」の骨川スネ夫や「鬼滅の刃」の不死川実弥、「呪術廻戦」のパンダなどで知られる関は、コミュニバースの古参メンバーであるファルービナム星の大使ヘリックス役。コミュニバースのみんなが愛飲するドリンクであるグロープを常に持ち歩き、温厚で陽気だがちょっと偉そうな所があるキャラクターだ。

関は、「コミュニバースの元老院の一人で、温かくも可愛らしいヘリックス大使を楽しみながら演じさせて頂きました。思いやりや優しさ、そして勇気、普遍的なメッセージを作品から感じ、収録しながらも胸が熱くなりました。皆様も是非お楽しみ下さい」とメッセージを寄せた。

「ルパン三世」シリーズの峰不二子や「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎、「HUTER×HUNTER」のクラピカなどで知られる沢城は、ゴーム星の大使で、コミュニバースの最高幹部の一人であるクエスタ役を務める。癒しの声を持つクエスタはとても賢く威厳があり、誰に対しても親切で好奇心旺盛。心を読む能力があり、コミュニバースの複雑な問題を解決してくれる。

沢城は、「この映画にはエイリアンがたくさん出てくるのですが、彼女はその一人（一エイリアン？）で、自分とは違う存在に興味しんしん！だったり、違うのはやっぱり怖いな…！と思ったり。なんだ私と変わらないんだな、と思いながら収録しました。もしかしたら、みんなそうなのかな。あなたは、どうですか…？一人でも多くの人と、この映画を共有できますように」と呼びかけた。

「ゴールデンカムイ」の門倉看守部長や「天空の城ラピュタ」のルイなどの声を務めた安原は、茶色い石のような見た目で丸い顔をしたテグメグ星の大使テグメン役。どっしりと構えた風貌のテグメンは、無口だが理論的に物事を考えるキャラクターだ。

安原は本作について「テーマは『出会い』。素晴らしいストーリー、絵、そして俳優達。私が足を引っ張らなければ、それはそれは、とてつもない名作が生まれたはず。期待してくださっても、後悔することはないはずです。劇場でお逢いしましょう」とメッセージを寄せた。

「銀魂」の高杉晋助や「楽しいムーミン一家」のスナフキンなどの声で知られる子安は、平和を愛する大使オーヴァが作り出したユニバーサル・ユーザー・マニュアルの声を務める。どんな宇宙の神秘、秘密にも答えることが出来る存在として作ったマニュアルで、たくさんのマニュアルがカードのように集まり変幻自在な形になれる特殊な見た目をしている。

子安は「心温まるストーリーに思わず魅入ってしまい、仕事に来たんだということを忘れそうになりました（笑）　私の出番は決して多くはありませんがコミカルさを含みつつの貴重な助言をする役です。皆さんの記憶に残ると幸いです。映画館へＧＯ！ＧＯ！」とアピールした。

映像には、主人公エリオが野呂が声を担当したウゥゥゥゥとコミュニバースで出会うシーンが収められ、広い世界のどこかに“本当の居場所”があると信じていたエリオが、コミュニバースの案内係のウゥゥゥゥと出会い、「やっぱり宇宙人も僕を探してくれてた！ほんとありがとう！役に立てるように頑張る！」と大興奮する様子が描かれる。ウゥゥゥゥはエリオの体の隅々まで調べると、「お目にかかれて光栄です」と可愛く挨拶。壮大なエリオの物語の始まりを予感させるシーンとなっている。

ディズニー＆ピクサー最新作「星つなぎのエリオ」は、8月1日公開。