ジュリアン・ムーア主演、ジェシー・アイゼンバーグ監督の新作ミュージカル・コメディがクランクイン

同作は、内気な女性（ムーア）が地域のコミュニティシアターのミュージカル作品に予想外にキャスティングされ、役に没頭していく様子を描いたコメディ。今月から米ニュージャージー州で撮影が開始されており、2026年の公開が予定されている。

新たにキャストに加わったのは、ディズニー実写版「リトル・マーメイド」でプリンス・エリック役を演じたハリー・ベイリーのほか、コメディ映画「ボトムス　最低で最強？な私たち」で注目を集めたハバナ・ローズ・リウ、トニー賞受賞歴を持つブロードウェイの名優バーナデット・ピーターズなど。多彩な顔ぶれが集う本作では、アイゼンバーグ自身も役を演じる予定だ。

プロデューサーには、アイゼンバーグの前作「リアル・ペイン 心の旅」に引き続き、オスカー女優のエマ・ストーンが名を連ねている。彼女が夫のデイブ・マッカリーらと共に立ち上げたプロダクション「フルート・トゥリー」が制作を手がける。アイゼンバーグとストーンは「ゾンビランド」シリーズで共演した仲でもある。

1983年ニューヨーク生まれのアイゼンバーグは、デビッド・フィンチャー監督「ソーシャル・ネットワーク」でフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことで一躍スターダムに躍り出た。「僕らの世界が交わるまで」で監督デビューを果たした後、2作目「リアル・ペイン 心の旅」では自ら脚本を執筆し主演も務め、第97回アカデミー賞で脚本賞にノミネート。共演のキーラン・カルキンは助演男優賞を受賞した。

今回の企画はアイゼンバーグにとって初めてのミュージカル監督作品となり、多才なフィルムメーカーへと進化を遂げる彼の新たな才能の広がりに期待が集まっている。