「阿修羅のごとく」初公開シーンや貴重メイキング映像も必見! 宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが“四姉妹愛”語るインタビュー動画&オフショット
2025年1月15日 12:00
名脚本家、向田邦子の最高傑作と評されるドラマを、是枝裕和の監督・脚色でリメイク、物語の中心となる四姉妹を宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずが演じるNetflixシリーズ「阿修羅のごとく」。四姉妹が役作りや撮影を振り返るインタビュー映像(https://www.youtube.com/watch?v=ICpxmzyRu-Y)とオフショット、本作を絶賛する著名人からのコメントが公開された。
新人時代に向田とともに仕事をしたプロデューサー八木康夫が企画した本シリーズは、幸せそうに見えた四姉妹に、突如訪れた家族の不穏から、四人が阿修羅のように、ときに争い、ときに笑い、そしてそれぞれが、本当の幸せに向き合っていく現代版ホームドラマだ。本木雅弘、松田龍平、藤原季節、内野聖陽、國村隼、松坂慶子ら豪華キャスト陣が共演する。
このほど公開された動画では、初公開となる本編シーンや貴重なクランクアップ映像を交え、物語の軸となる、竹沢家四姉妹の長女・綱子(宮沢りえ)、次女・巻子(尾野真千子)、三女・滝子(蒼井優)、四女・咲子(広瀬すず)の4人が、それぞれの役作りや是枝監督が向田邦子の原作を脚色した新たな脚本へのリスペクト、そしてこの四姉妹に対する“特別な想い”などを語り合う。
本作の魅力について、宮沢は「最初に阿修羅のごとくが作品として出来上がった時と今はだいぶ時代が変化していて、当時はそれぞれが持つ葛藤や個性だったり、そういうものが晒されることなく生きていた時代なんだなって。みんなが秘密を持っていて、でも家族として日常を過ごしているっていう、すごく向田さんっぽいなって思いますね」と語る。
印象的なシーンを問われた尾野は「せーので合わせていないのに、綱子お姉さん(宮沢)がセリフを言ったら自然とみんなで“おかえり~!”と言ったシーンは鳥肌が立った。本当に練習とかじゃなくて、みんなから自然に出ちゃった言葉みたいな」と明かしており、この4人でしか実現し得なかったであろう本シーンは必見だ。
四姉妹の中でも特にぶつかり合うことが多かった三女・滝子(蒼井)と四女・咲子(広瀬)において、蒼井は「本当に咲子のことが嫌いなんですけど(笑)、でも自分以外の人が咲子に意地悪するのはどうしても許せなくて、どっかですっごい嫌なのにすっごい甘えているところもあって」と、姉妹故の簡単には言い表すことのできない特別な関係性を振り返り、それに対し広瀬も「常に対立はしているのに、最後の滝ちゃん(蒼井)だから話せる距離感というか、“姉妹”っていう絆はやっぱり崩れないものなんだなと」と、自身も姉妹だからこそ共感できたと話す。
四姉妹を演じた4人は、同様に唯一無二の“特別な絆”が生まれたと振り返る。初公開となるクランクアップ時のメイキング映像からも、サプライズで駆け付けた蒼井と広瀬に驚きつつ、宮沢と尾野が涙する仲睦まじいシーンも確認できる。
宮沢は「本当の妹かなと錯覚してしまうくらい愛おしくて、それが四カ月間どんどん深まっていって、妹たちという“仲間”に出会えたことは宝物だなと思います」。続く尾野も「そのシーンにいなくても会いたくなったり、こういう感情を持てたのは初めてかもしれない。だから本当の姉妹のような、どこかで私たち繋がったんじゃないかなと思える人たちと巡り合えました」と溢れる想いを語る。また蒼井も「演じていても演じていなくても大好きな4人です。みんなで同じ温度で立ち向かえている感じがして、あんなメンバーの中に入るのは緊張したんですけど、安心感がありました」。そして広瀬も「本人たちの関係性というか、温度がこんなに映るんだって思いました。私が言うのは大変失礼ですけど、お三方への敬語の使い方すらしっくりこないくらい(笑)、お姉ちゃんでいてくれたし、家族でいてくれました」と、それぞれの想いを明かしている。
そのほか、クランクアップ時のオフショット、四姉妹の晴れやかな笑顔溢れる1枚や、是枝監督と姉妹の撮影中のメイキングカットも公開された。Netflixシリーズ「阿修羅のごとく」は、全7話一挙配信中。
悲劇と喜劇、凍りつくような鋭さと炭火のような温かさ、ねっとりとあっさり、辛辣と婉曲、嫉妬と情愛、昔と今、男と女、さまざまな相反する要素が見事に絡み合って、向田邦子×是枝裕和の新しい世界が始まった嬉しさ!
前作では八千草薫さんが演じた役。ふたりのキャラクターの違いを考えた変化だと思うのだけれど、それが納得で。とある有名なシーンで、明らかな演出の違いがあり。見ていて、“うーん、オノマチ巻子ならこれがしっくりくるなあ……!”と唸ってしまった。加藤治子演じた長女は宮沢りえ、いしだあゆみ演じた三女が蒼井優、風吹ジュン演じた四女は広瀬すず。いずれも「これ、やりがいある!」と燃えているのが伝わってきた。
あの時代の、ある意味ではありふれた〈家族の風景〉を濃密に切り取って見せた名作ドラマ。それを、緻密な演出と過ぎるほどの濃密な舞台を作り上げて名優たちを競演、どころか饗宴のようにさせて展開した圧倒的な〈昭和時代劇〉。いやもう、ただただやられました。感服です。個人的には本木さんに乾杯を。
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