誕生から30年、7時間18分の伝説の傑作 タル・ベーラ「サタンタンゴ」が1週間限定上映 初期作など4作品も順次上映
2024年8月5日 20:00
「サタンタンゴ」は、「ニーチェの馬」(2011)を最後に、56歳で映画監督からの引退を表明したタル・ベーラ監督が、4年の歳月をかけて完成させた伝説の傑作だ。
経済的に行き詰まり、終末的な様相を纏っている、ハンガリーのある村が舞台。降り続く雨と泥に覆われ、村人同士が疑心暗鬼になり、活気のないこの村に死んだはずの男イリミアーシュが帰ってくる。彼の帰還に惑わされる村人たち。イリミアーシュは果たして救世主なのか――。2015年に世界的権威のある英文学賞ブッカー国際賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースローの同名小説が原作。タンゴのステップ<6歩前に、6歩後へ>に呼応した12章で構成され、前半の6章は複数の視点で一日の出来事を描き、後半の6章はイリミアーシュが戻ってきてからを描くというもの。秩序に縛られ、自由を求め、幻想を抱き、未来を言じ、世界に幻滅し、それでも歩き続ける人間の根源的な姿を詩的かつ鮮烈に表現している。
ジム・ジャームッシュ、ガス・バン・サントといった映画監督たちに大きな影響を与えた7時間18分の大作であり、35ミリフィルムにこだわり続けてきたタル・ベーラが初めて許可した4Kデジタル・レストア版で蘇る。本作は、製作から30年経った現在でもロッテントマトで批評家からの100%評価を維持し続けている映画史に残る傑作である。
また、「サタンタンゴ」をもっと深く知るために、タル・ベーラ監督の4作品「ファミリー・ネスト」「アウトサイダー」「ダムネーション 天罰」「ヴェルクマイスター・ハーモニー」も11月1日からシネマート新宿にて順次上映され、その映画魔術の深淵に迫る。
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