黒沢清作品で輝く“フランスを代表する俳優たち” 「蛇の道」コメント&キャラクター映像公開
2024年6月8日 11:00

柴咲コウが主演し、「スパイの妻 劇場版」の黒沢清監督がメガホンをとる映画「蛇の道」には、ダミアン・ボナール、マチュー・アマルリック、グレゴワール・コランといった“フランスを代表する俳優たち”が参加している。このほどボナールのコメントと、アマルリック&コランが扮したキャラクターの映像が披露された。
本作は、黒沢監督が自身初の試みとなるセルフリメイクに挑戦した作品。8歳の愛娘を何者かに殺されたアルベール・バシュレは、偶然出会ったパリで働く日本人の心療内科医・新島小夜子(柴咲)の協力を得ながら、犯人探しに没頭。復讐心を募らせていく。だが、事件に絡む元財団の関係者たちを拉致監禁し、彼らの口から重要な情報を手に入れたアルベールの前に、やがて思いもよらぬ恐ろしい真実が立ち上がってくる……。

アルベールを演じたボナールは、第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員賞に輝いた「レ・ミゼラブル」(ラジ・リ監督)で、セザール賞の主演男優賞にノミネートされた注目俳優。黒沢監督作品については「『CURE』『地獄の警備員』『カリスマ』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』が好きだ」といい、物語から、交差する世界やテーマに至るまで、さまざまな理由で「私に感動を与えてくれる」と理由を語っている。
そんな黒沢組に初めて参加したボナールは「力強い演出、目指すものを分かち合う方法を知っている監督のビジョンに導かれ、参加できることは本当に嬉しいことだった」撮影を振り返りつつ、共演の柴咲に対して「いくつもの顔を持ち、非常に繊細で性格な演技をする俳優で、なにより驚くべきエネルギーを持っている」と賛辞を惜しまない。また“アルベールという男に惹かれた”というボナールは、彼が経験している世界の狂気をどのように伝えることができるのかという点を、脚本を読んで理解したという。「彼が迷っていること、原因に対する答えを持っていないことが、何よりも重要だった」と役どころへの理解を語っている。

監督としても知られる名優のアマルリック。黒沢監督がフランスで初めて撮った「ダゲレオタイプの女」を経て、今回はミナール財団の元会計係ティボー・ラヴァル役として出演。「ネネットとボニ」 で主演を務め、ロカルノ国際映画祭最優秀男優賞を受賞しているコランは、小夜子たちに拉致される財団の幹部ピエール・ゲラン役として登場する。

アマルリックに関しては、黒沢監督が本人に自ら出演交渉をしたようで、関係性の良さが伺えるキャスティングの裏側が明かされている。
キャラクター映像は、アマルリックが演じる謎の団体の一味、ティボー・ラヴァルが、娘を殺されたアルベールに捕えられ、監禁され、恐怖に慄くシーンや、コラン演じるピエール・ゲランがラヴァルと共に鎖に繋がれてしまうシーンが切り取られている。緊張感が支配する本作、に独自のユーモアを持ち込むフランス人俳優たちの奥深さを垣間見ることができるだろう。
「蛇の道」は、6月14日から全国公開。なお、公開を記念して、この度、公開を記念してオリジナルグッズが発売されることが決定。「クリアファイル(400円/税込)、「キーホルダー」(1200円/税込)、「Tシャツ」(4000円/税込)がラインナップされている。

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