「でっちあげ」×キタニタツヤ「なくしもの」主題歌特別映像公開 誰かを信じることの、痛みとぬくもりを描く
2025年7月3日 18:00

綾野剛が主演し、三池崇史監督とタッグを組んだ「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」の主題歌特別映像(https://youtu.be/5c7rX18FzJg)が公開された。キタニタツヤによる書き下ろし主題歌「なくしもの」にのせて、心揺さぶるストーリーが描かれる。あわせて、新たな場面写真5点も披露された。
原作は、第6回新潮ドキュメント賞を受賞した福田ますみ氏によるルポルタージュ「でっちあげ 福岡『殺人教師』事件の真相」(新潮文庫刊)。日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件をもとに、人間の静かな恐ろしさを描く。主人公の教師を綾野が演じ、「クローズZEROII」(09)以来16年ぶりに三池監督とタッグを組んだ。共演には、柴咲コウ、亀梨和也、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫らが勢揃いした。
(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野)は、保護者・氷室律子(柴咲)に児童・氷室拓翔(三浦)への体罰で告発される。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。報道をきっかけに、担当教輸は「史上最悪の殺人教師」と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのだった。
(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会映像では、“殺人教師”と呼ばれ、世間の断罪に晒されていく薮下の視点を通して、信じることの難しさ、それでも誰かを信じたいという、かすかな希望が描き出される。教師としての穏やかな日常は、律子による告発をきっかけに一変。報道と世論に追い詰められ、声を上げても誰にも届かない。それでも、彼のそばには妻・希美(木村)の姿があった。
(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会「離婚しようか」と呟く薮下に、「私はあなたの味方だから」と真っ直ぐに、力強く返す希美。そして、薮下の依頼を引き受ける弁護士・湯上谷(小林)。崩壊していく日常の中での耐え難い孤独と、そこに差し込む信頼と一筋の光を、主題歌「なくしもの」とともに静かに、丁寧に映し出す。「大事なものを抱えて歩いてきたのに、気づけば空っぽだった」「なくしものを、あなたと見つけられますように」という歌詞が、薮下の置かれた姿と重なっていく。
(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会映像後半では、家族との穏やかな時間や、教壇に立ち子どもたちと向き合う姿が回想される一方で、社会の怒号とメディアの糾弾が容赦なく薮下に襲いかかる。絶望の中でもがきながら、それでもなお前を向こうとする薮下。映像で描かれるのは、誰か一人の善悪を裁く物語ではなく、立場の数だけ存在する“それぞれの真実“のひとつ。失ったものは決してすべては元に戻らない。非情な現実を生きるからこそ、信じ抜く力やもう一度「信じてみたい」と願う気持ちを、観る者の胸にそっと呼び起こしてくれる内容となっている。
「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」は、全国公開中。
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