予兆 散歩する侵略者 劇場版

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予兆 散歩する侵略者 劇場版
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解説

鬼才・黒沢清監督が劇団「イキウメ」の舞台を映画化した「散歩する侵略者」のアナザーストーリー。「散歩する侵略者」本編のスピンオフとして制作され、WOWOWで放送&ネット配信された全5話のドラマ「予兆 散歩する侵略者」を、「劇場版」として一本にまとめた。劇場向けにドルビーデジタル5.1ch化を施し、映像の細部にも変更を加えられている。「家に幽霊がいる」という同僚・浅川みゆきの精神状態を心配した山際悦子は、夫の辰雄が勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきには「家族」という概念が欠落していることがわかり……。悦子役を夏帆、夫の辰雄役を染谷将太、辰雄の病院で働く新任外科医の真壁司郎役を「散歩する侵略者」にも出演した東出昌大が演じる。脚本には「リング」シリーズなどホラー作品で知られる高橋洋が参加。

2017年製作/140分/G/日本
配給:ポニーキャニオン

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(C)2017「散歩する侵略者」スピンオフ プロジェクト パートナーズ

映画レビュー

3.0本編よりこっち。

2021年2月9日
iPhoneアプリから投稿

黒沢清な時空をより濃くする東出昌大を評す。
「寄生獣」「聖の青春」の羽生役など、心の空洞を覗きたくさせる怪人役で冴える。
だから本編よりこちらか。
ウルトラセブン的チープ滑稽切実なSFの塩梅が心地好い。
抜かれることを想像すると確かに人は概念で出来ている。

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きねまっきい

2.0キャストの割には…

tunaさん
2020年9月5日
iPhoneアプリから投稿

中身がB級の域をで出なかった。

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tuna

0.5違和感

漣音さん
2020年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

SFチックなネタだから好きなはずなのだが
なんだか不快感しか感じない。
暗い。
共感できない違和感。
ビックリするくらい評価が高いが俺には良さが全く感じられない。

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漣音

2.0まじなのか笑うところなのか判らない

津次郎さん
2020年7月11日
PCから投稿

人の概念がどうなっているのか知らないが、ここでは家族、プライド、過去、未来、命、恐怖、異物などの言葉ごとに、分別管理されているようである。
「それもらいます」と言い、額に触れると、そのアーカイブから、ひとつの概念が抜き出される。
器用である。

「プライド」という概念を、他の概念に触れずに抜き出そうたって、人のプライドが形成されるには、いろいろな要素がからんでいると想像され、素人としては、概念一個抜き出したらジェンガのように瓦解するような気がする。

そもそも、この作業の絶望的なまどろっこしさは何なのか、かたわらを通っただけでバタバタと人が倒れるようなパワーがあるにもかかわらず、ガイドをつけて面倒なプロセスで概念を一個一個抜いていく非効率に、地球人といえども「真壁さんもっと手っ取り早くやりましょうや、曲がりなりにも宇宙人でしょ」と、言いたくなる。
それを言うなら山際さんだって、いわくありげに苦悩するばかりで主体性というか危機管理能力にとぼしい。
そこで東出昌大の異様な大きさと染谷将太の意外な小ささにローレル&ハーディ風のドタバタへの淡い期待をしてみるが映画は終始ぜんぜん大まじめ。完全に真剣だとわかると、次第に困ってくる。

真壁さんが概念を抜いた瞬間に「うわあこれがプライドかあ」とか「これが未来かあ、なるほど」とか言うのがけっこう困る。
演技力うんぬんではなく、リアリティと宇宙人的気配にことごとく欠けた東出昌大が「うわあこれがプライドかあ」と感嘆するわけで、それを巨匠たる監督の映画で見ると、笑えばいいのか、戸惑えばいいのか、あるいは侵略に恐怖を感じればいいのか、こっちはただ見ているだけなのに処し方がわからず、困る。
俳優業に羨ましさを感じたこともあるが、プライドという概念を奪って「うわあこれがプライドかあ」と感嘆する演技はやりたくない。改めてたいへんなご商売だと思った。

エツコさんのお友達のヨウコさんが、おもむろに真壁先生をたずねて「真壁さん、なにかすごい秘密をかくしてますよね、ワタシどうしてもそれが知りたいんです」と言うのだが、これが破壊的なまでの脈略のなさ。黒沢監督はTommy Wiseau の影響を受けたのかもしれない。

人を殺しましたと自白をする山際さんに、警官が「ええっと、じゃあね、わるいんだけどココに名前と住所と電話番号書いといてもらえる。あとで連絡するから」と答える。
監督は巨匠という肩書きの庇護下にいるのだが、このシーンは「I did not hit her. It's not true. It's bullshit. I did not hit her. I did not. Oh,hi Mark.」に匹敵する名場面だと思った。
ぜんたいとして「吸血鬼ゴケミドロ」か「美女と液体人間」のような、甚だしい唐突と省略が、観る者を翻弄してやまない。

これらすさまじい唐突と省略の連続にかかわらず、人間の愛や醜さを描き出そうとしている脚本のふてぶてしさ。むりやりの愁嘆場。
大胆なカリカチュアの監督で、それがSFにおいて裏目に出ている。ひたすら嘘くさい。嘘くさいのに、陰影や音や表情などホラー的雰囲気づくりが上手い。そのちぐはぐがさらなる妙。

漫画で吹き出しにセリフでなく、殴り書きのぐるぐるを書く心象表現がある。殴り書きのぐるぐるとは言ったが、うまく表現できない。くしゃくしゃとも言える、デタラメの円の集まりとも言える。
こんこんと諭しても、ぜんぜん理解してもらえない。玉虫色の回答が返ってくるような相手に、言葉が詰まるような場面で、この吹き出しが使われる。
強いあきれだが、怒りをともなわず、無力を感じ、諦めの境地にはいっている。
これを言葉であらわせたら、かなり使いでのある形容になる。The Roomやこの映画にピッタリの形容だと思う。
もし映画館で見ていたら、もう少しアグレッシヴになったかもしれない。巨匠と呼ばれて久しい監督だが、個人的にはその所以が、非常に解りづらい監督である。

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津次郎
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