アカデミー賞5部門ノミネート! 「サイドウェイ」コンビの新作は、学校の寮でクリスマスと新年を過ごす孤独な3人の物語
2024年2月2日 12:00

第96回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、「サイドウェイ」のアレクサンダー・ペイン監督とポール・ジアマッティが再タッグを組む「ホールドオーバーズ(仮題)」が、6月21日に公開されることが決定。1970年の米ニューイングランドにあるバートン校を舞台に、それぞれの事情で寮に残り、クリスマスと新年を過ごす孤独な3人の物語を紡ぐ。

主演のジアマッティ(「ガンパウダー・ミルクシェイク」)は、古い価値観で教鞭をとる古代史の非常勤教師で、生徒からも教師からも嫌われているポール・ハナムを演じる。ダバイン・ジョイ・ランドルフ(「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」)は、ひとり息子のカーティスをベトナムで亡くした学校の料理長メアリー・ラム役。本作で映画初出演を果たしたドミニク・セッサは、傷付きやすいトラブルメーカーだが、頭が良く、心根は悪くない生徒アンガス・タリーに扮した。誰もいない学校での自由気ままな生活のなかで、ちょっとした冒険や災難を通じて、小さなつながりが生まれていくさまを描き出す。
メガホンをとるのは、「サイドウェイ」「ファミリー・ツリー」でアカデミー脚色賞を2度獲得しているペイン監督。脚本は、ブラッドリー・クーパーの主演ドラマ「キッチン・コンフィデンシャル」の企画を手がけたデビッド・ヘミングソンが担当した。第81回ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門では、ジアマッティとランドルフが、主演男優賞と助演女優賞を受賞。さらに第96回アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門にノミネートされている。

あわせて披露された場面写真は、飾り気のないクリスマスツリーを背景に、クリスマスディナーを囲む3人を活写。さらには、古代史の授業をするハナムと、本を片手に怪訝な顔をするメアリーの姿も。雪に閉ざされたバートン校、3人きりで過ごすクリスマスのなかで、どのようなドラマが生まれるのか――本編への期待が高まる。
「ホールドオーバーズ(仮題)」は6月21日から、東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
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