米誌が選出!ラブクラフト系コズミック・ホラー映画ベスト10
2023年10月16日 13:00

ハロウィンが近づくにつれ、ホラー映画の特集が増える中、米IndieWireが「史上最高のラブクラフト系ホラー映画」を選出した。
怪奇・幻想小説の大家H・P・ラブクラフトの著書の映画化作品だけでなく、テーマやモチーフが共通する作品を含めて10作品が選出された。ラブクラフトがしたため続けた、未知の恐怖、人間の心では理解できない存在、紙一重の正気と狂気の境界、宇宙的な色合いを帯びた世界観。同誌はラブクラフト作品ついて、幽霊やモンスターの目撃談よりも深い恐怖を掘り下げ、世界における人間の居場所についての実存的な恐怖を暴露することを特徴として挙げている。選出されたいずれの映画も、目に見える恐怖と目に見えない心理的な恐怖が混在し、見る者を一貫して不安にさせる作品ばかりだ。
米IndieWireが選ぶ史上最高のラブクラフト系ホラー映画は以下の通り(年代順)。
エドガー・アラン・ポーの詩「幽霊宮殿」をベースに、ラブクラフトの小説「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」にインスパイアされている。ビンセント・プライス演じる主人公が、相続した荘園に妻とともに引っ越すが、黒魔術に手を染めた祖先のおぞましい行為がつまびらかにされていく。映画史上初のラブクラフトの映画化のひとつと言える本作は、B級映画の巨匠ロジャー・コーマンの作品の中でも最も高く評価されている作品のひとつである。
脚本段階では「The Book of the Dead(死者の書)」というタイトルだった。映画には、魔導書“ネクロノミコン”改め“ナチュロム・デモント”が登場し、山小屋に遊びに来たアッシュ(ブルース・キャンベル)とその仲間たちを恐怖でたたきのめす。同作には続編もあるが、あからさまな意地悪さと異世界からやってきた真に恐ろしい悪魔が登場するオリジナル版は純粋に恐ろしい唯一の作品である。
原作は、ラブクラフトと同世代の作家ジョン・W・キャンベルによる短編小説「影が行く」だが、ジョン・カーペンター監督はラブクラフトからインスピレーションを受けたことを明かしている。南極に滞在する研究者たちを追い詰める姿の見えないエイリアンは、得体が知れず定義のない恐怖であり、未知なるものに対する深い実存的恐怖として見る者を骨の髄まで震え上がらせる。
ラブクラフトの短編小説「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」を非常にゆるく映画化した映画で、本リストの中で一番怖くない作品。死体を生き返らせる薬を発明した医学生の物語で、忘れがたいゴア描写はあるものの、ほとんどコメディ作品。ラブクラフト系ホラーに分類できるかギリギリのラインだが、ラブクラフト小説の映画化としては最高傑作と言ってもよいだろう。
ラブクラフト作品の直接的な映画化作品ではないが、同氏の中編小説「At the Mountains of Madness(邦題:狂気山脈)」から題をとったのは明らか。売れっ子のホラー小説家の失踪事件を調査するために小さな町を訪れた保険調査員(サム・ニール)が、不可解な出来事に見舞われ、次第に正気を失っていく。現実と小説の中の世界が交錯する幻想的な怪奇ホラーで、カーペンターの“黙示録3部作”の3作目にして、ホラーの巨匠たる手腕がいかんなく発揮された作品。
2047年を舞台に、海王星への救出ミッションに派遣された宇宙飛行士たちが、邪悪な存在によって破滅に追いやられていく物語。ローレンス・フィッシュバーンとサム・ニールを筆頭に演技が素晴らしく、視覚効果によって悪夢のようなイメージがつくり上げられている。興行的には大コケしたが、SFサバイバルホラーゲーム「Dead Space」などにこっそり影響を与えた隠れた名作。
アメリカの海岸地帯に不可解な現象が起こる謎の領域が拡大し、その調査に赴いた科学者(ナタリー・ポートマン)たちが、生態系の突然変異によって生まれた異様な現象により、仲間割れと疑心暗鬼にさいなまれていく。原作はジェフ・バンダミアのベストセラー「サザーン・リーチ」。本作も興行は振るわなかったものの、アレックス・ガーランド監督の最高傑作であり、心理的破壊力のある野心的でスリリングな物語だ。
ロバート・エガース監督は、「白鯨」のハーマン・メルビルや「宝島」のロバート・ルイス・スティーブンソンといった作家の影響を語っているが、ロバート・パティンソン演じる主人公を狂気へと駆り立てる海の生き物はやはりラブクラフトの影響だろう。自分の知っている人間が、自分の知らない異世界の存在と同じくらいミステリアスで怖いと思わされる作品。
ラブクラフトの短編小説「異次元の色彩」をニコラス・ケイジ主演で映画化。主人公の一家が、隕石が見せる奇妙なビジョンに狂わされ、やがて隕石が放つエネルギーが身体にも影響を及ぼし、悪夢に飲み込まれていく物語。「D.N.A.」を途中降板させられ、20年近く長編映画から遠ざかっていたリチャード・スタンリー監督の華麗なる復帰作でもある。
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