ライトハウス
劇場公開日:2021年7月9日
解説
「ウィッチ」のロバート・エガース監督が、「TENET テネット」のロバート・パティンソンと名優ウィレム・デフォーを主演に迎え、実話をベースに手がけたスリラー。外界と遮断された灯台を舞台に、登場人物はほぼ2人の灯台守だけで、彼らが徐々に狂気と幻想に侵されていく様を美しいモノクロームの映像で描いた。1890年代、ニューイングランドの孤島。4週間にわたり灯台と島の管理をおこなうため、2人の灯台守が島にやってきた。ベテランのトーマス・ウェイクと未経験の若者イーフレイム・ウィンズローは、初日からそりが合わずに衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、島を襲った嵐により、2人は島に閉じ込められてしまう。
2019年製作/109分/R15+/アメリカ・ブラジル合作
原題:The Lighthouse
配給:トランスフォーマー
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
古い白黒映画を観ていて、ただただ画に夢中になることがある。もう、ストーリーが面白かろうがなんだろうが(もちろん面白いに越したことはないが)、モノクロームが醸し出す美しさに魅入られて、目が離せなくなってしまう。そんな体験を、21世紀の新作映画でたっぷりと味わえるとは予想もしていなかった。
汚い狭い空間で、男ふたりがいがみ合い怒鳴り合い時たま仲良くなってまたいがみ合う。最初から最後まで、もうその繰り返しでしかないはずなのに、なんでこんなに美しいのか。もちろん役者VS役者の演技のせめぎ合いにも、シュールで隠喩に満ちた語り口にも惹き込まれるのだが、すべては二の次、三の次となって、画と音の奔流に脳内が満たされる。
気分が悪くなってもおかしくないほどグロテスクな映画だとも思うのだが、圧倒的な美術品を前にして、ただ惚れ惚れする時間を過ごして、なんだか幸せだった。レビューというには抽象的かつ主観的に過ぎますが、幸せな映像体験という表現が自分にはピッタリでした。
2021年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
観る人を選ぶ映画の部類に入るだろう。灯台しかない絶海の孤島に、独裁者のような老灯台守の助手として赴任した青年の話。4対3のスタンダードサイズに閉塞感を覚え、逃げ場がなく精神的に追い詰められていく彼の内面にシンクロする体験をポジティブに味わえればいいが、苦痛な時間になってしまうかも。ブラックな労働環境でこき使われた経験があるなら、つらい記憶がよみがえる可能性大だ。
モノクロの映像は余計な情報をそぎ落とし、神の力を象徴する灯台の光と人間の恐怖や狂気を増幅する闇のコントラストを強調する。妄想とも幻覚とも超現実的事象とも解釈可能なインパクト大のショットの数々は、たとえば「イレイザーヘッド」などに顕著なデヴィッド・リンチの作風を思わせもする。
私自身、初見の際は正直それほど…という印象だったのだが、全体の流れを把握した後でもう一度観ると、面白みがずいぶん増したように感じた。
2022年10月3日
Androidアプリから投稿
2022年8月14日
Androidアプリから投稿
パソコンで見たせいか画面が暗くて映画の半分くらいは何やってるのか分からなくて、残り半分は画面が明るくても何やってるのか分からなかった。時と場合によっては観念的な映画も好きなんですけどこれはよく分からなかったなあー。