本作は、疑心と陰謀渦巻くなか、愛する者を守り誇り高く生きる武士の尊厳と、親子の情愛を描く軌跡の物語。古典落語をベースにした本格時代劇映画となっており、脚本は「日本沈没」「凪待ち」の加藤正人が担当している。
草なぎが演じるのは、浪人・柳田格之進。いわれのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。やがて、あるきっかけで隠されていた真実が明かされ、娘のために命を賭けた仇討ちを誓う。
追加キャストの役どころは、格之進の一人娘・お絹役に清原、萬屋の手代・弥吉役に中川、彦根藩の藩士の梶木左門役に奥野、萬屋の番頭・徳次郎役に音尾、町の親分の長兵衛役に市村、格之進と因縁のある武士・柴田兵庫に斎藤、半蔵松葉の大女将・お庚役に小泉を配し、萬屋の亭主・萬屋源兵衛役を國村が演じる。
「碁盤斬り」は、24年5にTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。コメントは以下の通り。

いつか草なぎさんとご一緒したいと抱いていた想いが今作で叶ったことを撮影が終わった今でも嬉しく思っています。
現場で私が緊張していると「お絹ちゃんは僕の娘だから」と草なぎさんが声をかけてくださいました。
草なぎさん演じる格之進の娘であるお絹は、父を敬い、自分のやるべき事へ邁進出来る素直な女の子です。
格之進とお絹の確かな絆に触れながら育んだ時間は、何にも変え難い温かなものでした。
錚々たるキャストの皆さまの背中を追いかけながら、
白石監督をはじめとするスタッフの皆さまと紡いだ日々が、沢山の方々に届きますよう願っています。

白石監督とはいつかご一緒したいと、常々いろいろなところで口にしていました。
そんな白石組の初めての時代劇作品に参加できることに興奮しました。
些細なことなのに、大人になったからなのか、組織の中にいるからなのか、素直に言い出せない。そんなキッカケが気付けば飛躍して自分だけでは収まりのつかないことになってしまっている。
落語の噺がベースの今作は、現代人の我々にも共感出来るポイントが沢山ある、身近なところで起こり得るストーリーです。
監督が、先人へのリスペクトを持って作り上げた今作は、世界のお客様にも見ていただきたい、日本の時代劇になると思います。

これだけの豪華なメンバーに囲まれて時代劇に参加できた事大変嬉しく思います。 殊に草なぎさんは、物心ついた頃からブラウン管を通して拝見しておりましたので、今回現場で自らが梶木左門として執拗に柳田様(草なぎさん)の背中を追いかけている事に若干の違和感とかなりの興奮を覚えました。比喩的な意味でも物理的にも、劇中ではかなり背中を追いかけていると思います。 その都度、気配や色を変えていく背中を。 それはそれは心地の良い広い背中でした。
歴史上これほど武士の背中を見た人はいないのではないかと思うくらい堪能させて頂きました。ありがとうございました。

私としましては、いつもお世話になっている
白石和彌監督の、時代劇という新たなチャレンジにまたご一緒させていただけるということだけでも幸せであるのに、
草なぎ剛さんとシーンを共にできるという光栄極まりない日々でございました。
撮影中はカメラや照明などのセッティング中にずっと立ったまま待っておられる姿を拝見し、
私なんぞは、ただだらしなく座って着物が着崩れていく様が情けなく思えた記憶がございます。
初めて現場を共にする共演者の方がどのように演技を仕上げていくのかを見ているのが趣味と言える私なのですが、草なぎさんは瞬発力が凄まじく、用意したものに拘らずに撮影現場であらゆる物事を感じ取って空間に溶け込んでいくというスタイルと見受けられました。
研ぎ澄まされた感性と経験のなせる技であると感服した次第です。

白石監督の映画を色々観ていて、白石監督がどういう監督さんか知るためにも映画に参加させていただきました。
とてもいい人で、非常に気が合うので本当に楽しかったです。
今後、市村が演じる役が必要だなと思ったらどんどんお声をかけてくださいね笑
草なぎくんはドラマで一緒になったこともあるけれど、映画では2度目の共演です。
「
ホテルビーナス」のときは全編韓国語でしたが、今回は日本語だったので楽だったね笑
草なぎくんの芝居を間近に見ながら、芝居をし、作品に参加できたのは楽しかったし、
光栄で嬉しかったです。
完成を心より楽しみにしております。

混沌とした現代と、厳しくも儚い本作の世界を生きる人々とが、何処か力強く入り混じる瞬間が幾度もありました。
そして、現場でお会いした剛さんは、
草なぎ剛では無く、柳田格之進そのもので、静かに鳥肌が立ちました。
『
碁盤斬り』は、
白石和彌監督ならではの、エグみと深みを含んだ美しい時代劇になっていると思います。
同時に、
草なぎ剛さんの新たな表題作に参加出来た事を、心から光栄に思います。

既視感のない時代劇になっていると思います。
私も完成が楽しみでなりません。
芸歴は長いのに京都の撮影所が初体験の私でした。
ようやく映画俳優に仲間入り出来たような気分です。

私はこの映画に関わる以前は全く知らなかった囲碁の世界でした。
撮影が進むうち、最も興味を唆られていったのが【碁敵(ごがたき)】という言葉。
ひとつの盤面上に展開する実人生をもかけた勝負の世界。
その囲碁の世界で得るものは、友情ともまたライバルとも違う、
人生に於いて特別な人と出会ってしまう事。
そして私は
草なぎ剛さんと出会った、ということですね。