シュールな天才芸術家の真の姿に迫る ベン・キングズレー主演「ウェルカム トゥ ダリ」9月1日公開
2023年6月30日 13:00
芸術家サルバドール・ダリの奇想天外な人生を描いた映画「Daliland」(原題)が「ウェルカム トゥ ダリ」の邦題で、9月1日から公開される。
柔らかい時計や変形した肉体など、常識を破壊する画期的な作品で人々の心を揺さぶり、人気と名声を獲得した20世紀で最も偉大な芸術家の一人サルバドール・ダリ。ピンと跳ね上がった独特の口ひげと奇抜なスタイル、数々の尊大な名言で、現代におけるインフルエンサーのような存在として、人々の注目を集めていたダリが、ポップカルチャー全盛期を迎えた70年代のニューヨークで、ファッション、音楽、アートを、時代の最先端に立って牽引していく姿を描く。
1985年、世界はあるニュースに揺れていた。サルバドール・ダリが火事で重傷を負ったのだ。それをテレビで見ていたジェームス・リントンは、彼と過ごした奇想天外な日々を思い出していた…。1974年ニューヨーク。画廊で働き始めたジェームスは、憧れの芸術家・ダリと対面。圧倒的なカリスマ性を放つダリと、彼に負けないオーラに包まれた妻・ガラに気に入られたジェームスは、アシスタントを務めることになる。奇想天外なダリ・ランドの住人となり有頂天のジェームスは画廊をクビになった後もそばで働き続け、さらに不思議で危ういダリ・ランドへと足を踏み入れていく。
主演のダリを演じるのはアカデミー賞に4度ノミネートされ、「ガンジー」でオスカーを手にした名優ベン・キングズレー。その妻・ガラには、カンヌ国際映画祭女優賞の受賞歴があり、「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」に出演しているドイツを代表する女優バルバラ・スコバ。ダリをサポートする青年・ジェームスには、本作が長編映画デビュー作となるクリストファー・ブライニー。ダリの新たなミューズ、アマンダにはトランスジェンダーの俳優で「蜘蛛の巣を払う女」で知られるアンドレア・ペジック、秘書・キャプテンには人気TVシリーズ「SHERLOCK(シャーロック)」のルパート・グレイヴス、お気に入りのモデルのジネスタには「あと1センチの恋」のスーキー・ウォーターハウス、そして若き日のダリを「ザ・フラッシュ」のエズラ・ミラーが演じる。監督は「アメリカン・サイコ」のメアリー・ハロン。
9月1日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開。