13万円だった絵画が510億円に 詐欺か?公正な取引か? アート界の闇を暴くノンフィクション「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」11月26日公開
2021年9月27日 07:00

2017年、レオナルド・ダ・ビンチの最後の傑作とされる「サルバトール・ムンディ」が、史上最高額となる510億円で落札されたエピソードを軸に、その購入者は誰か? 真のダ・ビンチ作品だと証明されたのか? という疑問を鋭く紐解き、アート界のからくり、闇の金銭取引の実態を明らかにするドキュメンタリー「The Savior For Sale」(原題)が、「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」の邦題で11月26日の公開が決定、予告編とポスタービジュアルが公開された。
名も無き競売会社のカタログに掲載された絵を、ある美術商が13万円で落札。彼らはロンドンのナショナル・ギャラリーに接触し、専門家の鑑定を得たギャラリーは、ダ・ビンチの作品として展示する。すると、その意外な身元を明かすコレクター、手数料を騙し取る仲介者、利用されたハリウッドスター、巧妙なプレゼンでオークションを操作するマーケティングマン、国際政治での暗躍が噂されるある国の王子と、様々な思惑をもった人々が現れる。一方で、「ダ・ビンチの弟子による作品だ」と断言する権威も。そして遂に、510億円の出所が明かされるが、それはルーブル美術館を巻き込んだ、新たな謎の始まりだった。
100年以上も行方不明で、「男性版モナ・リザ」とも呼ばれる“サルバトール・ムンディ”。予告編は、由緒あるオークションハウス“クリスティーズ”で、史上最高額の510億円という驚きの価格で落札されるシーンから始まる。その後明らかにされるのは、2本の親指や奇妙な修復などの不可解な謎、そして華やかなオークションの裏で仕組まれていた策略だ。しかしこの狂乱ともいえる落札の後、この絵画は世間から忽然と姿を消してしまう。史上最高額の取引の裏に隠れていた真実を、容赦無く暴く予告編となっている。11月26日からTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。
(C)2021 Zadig Productions (C)Zadig Productions - FTV
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