【金曜ロードショー】「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」あらすじ・キャラ・声優を紹介 トレードマーク=帽子になった瞬間とは?
2023年6月23日 21:00
ハリソン・フォードが主演した「インディ・ジョーンズ」シリーズ第3作「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」が、本日6月23日の午後9時から、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送されています(最新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」公開記念/封切りは6月30日)。
この記事では、あらすじ&概要、キャストや吹き替え声優に加えて、映画鑑賞がもっと楽しくなる裏話をご紹介します。
「インディ・ジョーンズ」シリーズは、ジョージ・ルーカスが原案と総指揮、「ジョーズ」「未知との遭遇」のスティーブン・スピルバーグが監督を務めた冒険活劇の金字塔。ハリソン・フォードが考古学者で冒険家でもあるインディ・ジョーンズ(本名:ヘンリー・ウォルトン・“インディアナ”・ジョーンズ・ジュニア)を演じ、インディと父親の関係や、インディの少年時代も描かれ、彼にまつわる数々の謎も解明される。
1938年。考古学者インディは富豪ドノヴァンから、キリストの血を受けた聖杯の捜索を依頼される。最初は渋っていたインディだったが、行方不明になったという前任者が自分の父ヘンリーだと知り引き受けることに。ベネチアで父の同僚シュナイダー博士と合流したインディは、父から託された聖杯日誌を頼りに、聖杯の在り処を示す手掛かりをつかむが……。
インディの父ヘンリーを演じたのは、“初代007”として知られる名優ショーン・コネリー。少年時代のインディ役は、本作の4年後、23歳で早逝するリバー・フェニックスが演じている。
ヘンリー・ジョーンズ:ショーン・コネリー(声:若山弦蔵)
マーカス:デンホルム・エリオット(声:内田稔)
エルザ:アリソン・ドゥーディ(声:塩田朋子)
サラー:ジョン・リス=デイビス(声:飯塚昭三)
ドノヴァン:ジュリアン・グローバー(声:小林勝彦)
インディ少年:リバー・フェニックス(声:鳥海勝美)
大佐:マイケル・バーン(声:青野武)
老騎士:ロバート・エディソン(声:納谷悟朗)
サルタン:アレクセイ・セイル(声:青森伸)
インディ・ジョーンズといえば、帽子(=インディ・ジョーンズ・ハット)がトレードマークの一つ。本作では、冒頭の約13分で若きインディの姿とともに、帽子にまつわるエピソードやヘビ嫌いになった訳などが描かれる。
1912年、アメリカのユタ州にある洞窟をボーイ・スカウトの一隊が探検していた。そのなかのひとり、13歳の少年インディは、スペイン人の宝物や美しい金の十字架を盗掘している悪党3人に出くわす。
プリンストン大学で中世史を教える教授を父に持つインディは、本来博物館に収められるべき十字架が盗まれるのを許せず、悪党から十字架を奪う。地上に出て、悪党に追われながらも、なんとか我が家にたどり着くが、研究に没頭している父は取り合ってくれない。さらに、友人が連れてきた保安官は悪党一味に丸め込まれており、十字架を奪われてしまう。
悪党の一人、帽子を被った男は、インディの知恵と勇気を認め、「君の負けだ。だが、めげるなよ」とその帽子をインディに残して去り、後にこれがインディのトレードマークとなる。
この冒頭のシーンでは、街へ向かうサーカス団の列車でインディが悪党たちと格闘するさまが描かれる。最初の洞窟内では「ヘビなんか」と掴んで払っていたインディだが、列車のシーンでは無数のヘビがひしめく飼育槽に落ちてしまい、ヘビが嫌いになる未来へつながっている。ライオンの貨車に入り込んだ場面では、そばにあったムチで床を叩く描写もあり、ムチの扱いに慣れていないため、自分の顎を叩いて傷を作ってしまうなど、大人のインディを形成する重要なエピソードとなっている。
若きインディを演じたのは、「スタンド・バイ・ミー」などのリバー・フェニックス。「ジョーカー」のホアキン・フェニックスの兄としても知られている。実は、フェニックスの起用は「あの年頃の自分に一番似ている俳優」として、フォードが指名したそう。2人は1986年に映画「モスキート・コースト」で共演している。
フェニックスは撮影当時「この映画で、わずかだけれど、自分でスタントをやる機会が持てた。ドラマティックで危険な状況がどう映っているか楽しみだ」というコメントを残している。
キリストが最後の晩餐に用いたともいわれる聖杯は、十字軍や円卓の騎士たちによる懸命の捜索もむなしく、長年幻となっていた秘宝。その聖杯に注いだ液体を飲んだ者には、“永遠の命”が与えられるとされ、ナチスが血眼で捜索を続けていた。
シリーズで初めてインディの父親ヘンリーが登場する本作。父と子の葛藤や対立も描かれている。
ヘンリーを演じたショーン・コネリーといえば、人気スパイ映画「007」シリーズの初代ジェームズ・ボンド役で知られている。そして、インディ・ジョーンズというキャラクターは、スティーブン・スピルバーグ監督が「007」のジェームズ・ボンドに“対抗”することを意識して造形されており、そんなキャラクターの父親をコネリーが演じる面白さも隠れている。
インディは父を尊敬し、強く影響を受けているが、根っからの冒険家。一方、ヘンリーは学者で、息子の冒険心を評価しようとはしない。フォードはこの父子関係について「彼らは決して和解できない男たちさ。この映画で、観客はインディのパーソナリティのもう一つの面を見る。彼は父親の前では全く違う態度をするんだ。彼のことをインディ・ジュニアなんて呼ぶのが、たまらなく嫌なのさ」と分析。
コネリーは、「ヘンリー・ジョーンズ博士はつむじ曲がりで、昔気質だ。特に面白いのは、インディとこの父親の関係から生まれるユーモアだよ」と、複雑な関係だからこそ描くことができたコメディシーンに自信を見せていた。
◆7月7日「風の谷のナウシカ」※ノーカット
◆7月14日「コクリコ坂から」※本編ノーカット
◆7月21日「もののけ姫」※ノーカット
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