マイケル・ダグラスにカンヌ国際映画祭名誉賞を授与
2023年5月8日 10:00
マイケル・ダグラスが、今年のカンヌ国際映画祭で名誉パルムドールを受賞することが決定した。
カンヌ国際映画祭は、5月16日に開催されるオープニングセレモニーの一部として、名優ダグラスに名誉パルムドールを授与すると発表した。ダグラスは俳優のみならずプロデューサーとして映画界で卓越したキャリアを築いており、その功績がこの賞によって称えられることとなった。
ダグラスが同映画祭に初参加したのは、1979年の「チャイナ・シンドローム」(ジェームズ・ブリッジス監督)。その後も、92年の「氷の微笑」(ポール・バーホーベン監督)、93年の「フォーリング・ダウン」(ジョエル・シュマッカ―監督)、2013年の「恋するリベラーチェ」(スティーブン・ソダーバーグ監督)など、数々の作品でカンヌを訪れている。
今回の発表に際し、カンヌ映画祭の印象について聞かれたダグラスは、「大胆なクリエイター、芸術的な大胆さ、卓越したストーリーテリングに素晴らしいプラットフォームを提供してきたカンヌに参加することは、いつも新鮮な空気のようだ」と話す。
「1979年の『チャイナ・シンドローム』から2013年の『恋するリベラーチェ』まで、カンヌ映画祭は常に私に、映画の魔法はスクリーンで見るものだけでなく、世界中の人々に影響を与えることができるものだと気づかせてくれました。50年以上この仕事に携わってきて、映画祭のオープニングを飾るためにクロワゼット通りに戻り、映画という共通の世界言語を受け入れることができるのは光栄です」
ダグラスはプロデューサーとして最初に手がけた作品である、ソウル・ゼインツとの共同製作によるミロシュ・フォルマン監督の「カッコーの巣の上で」が、75年にアカデミー賞9部門にノミネートされ最優秀作品賞を受賞。この作品は、彼のプロデューサーとしての才能を世界に知らしめるきっかけとなった。
俳優としても、「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」「ブラック・レイン」「ウォール街」「氷の微笑」「ワンダー・ボーイズ」など、数多くのヒット作に出演している。特に「ウォール街」では、アカデミー賞主演男優賞を受賞している。
カンヌ国際映画祭は5月16日から27日まで開催される。