【第46回日本アカデミー賞】最優秀作品賞は「ある男」 妻夫木聡、石川慶監督の“才能”を「認めてくださったのが嬉しい」
2023年3月10日 22:54

第46回日本アカデミー賞の授賞式が3月10日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、石川慶監督作「ある男」が最優秀作品賞に輝いた。
芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラーを「蜜蜂と遠雷」「愚行録」の石川監督が映画化し、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名が共演したヒューマンミステリー。弁護士の城戸(妻夫木)が、かつての依頼者である里枝(安藤)から亡くなった夫・大祐(窪田)の身元調査という奇妙な相談を受けたことで、彼の正体に迫っていくさまを描く。
製作を務めた松竹・高橋敏弘氏が「本当に難しいテーマの作品を、石川監督をはじめ、キャスト、そしてスタッフも含めた皆さんが素晴らしいエンタテインメントに仕上げ、世に届けてくださった。そして、このような素晴らしい評価をいただいて、本当に嬉しく思っています」と感謝を述べると、石川監督は「難しい題材にチャレンジさせていただいた松竹の方々に感謝しています。そして、原作を預けて頂いた平野さんにお礼を申し上げたいと思います」と言葉を紡いだ。

妻夫木は、石川監督の長編デビュー作「愚行録」でもタッグを組んでいた。今回の受賞は感慨深いものがあるようで「本当に嬉しいですよ。監督とは……」と口火を切ったところで、感動のあまり、言葉を詰まらせた。
妻夫木「監督のデビュー作から一緒で……(声を震わせて)あぁ、本当にごめんなさい。彼の才能というものを間近に見ていたという自負があるので、こうやって認めてくださったというのが、本当に嬉しいです」
窪田は「この作品に関われて、このチームになれたことが心から嬉しい。人生一瞬しかないなか、このメンバーで、その一瞬を謳歌できたことは、これからの財産になると思います。こういう縁を少しずつひろげて、また映画を盛り上げていきたいなと思っています」と話すと、安藤は「おめでとうございます! そして、ありがとうございました。もうこれ以上のものはないなと思っています」と満面の笑み。清野は涙を流しながら「たくさんの賞を受賞されて、こんなに素敵な作品に参加できて、本当にラッキーだなと思っております。私も今後頑張っていきます」と胸中を吐露していた。
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