【第46回日本アカデミー賞】最優秀監督賞は「ある男」石川慶監督 「先輩方が作った日本映画という大河を繋いでいくバトン」
2023年3月10日 22:19

第46回日本アカデミー賞の授賞式が3月10日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、「ある男」の石川慶監督が、最優秀監督賞を受賞した。
芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラーが原作。事故死をした夫が他人になりすましていたと知る妻、妻が依頼した弁護士によって、夫と思っていた人間の正体が明かされていくミステリー。妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝が共演した。第79回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門にも選出された。
石川監督は、優秀監督賞紹介で「今日ここで役者の方々の話を聞いて、現場で迷惑をかけたと思った。監督は自分ひとりでは何もできなくて、『こう演じてください、こう撮ってください』とわがままを言い続ける仕事。それをみなさんに受けててもらってここに立てている」と述懐。
そして初の栄冠を手にし、「本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べた後、「もし(最優秀賞が)獲れたらしゃべろうと思っていたことがあったのですが、今日、功労賞の方々と大先輩の背中を見て、そういうことじゃないなという感じがして。たまたま(最優秀監督賞を)いただきましたけれども、多分、これってバトンなんだなあって感じています。先輩方が作った日本映画という大河を僕らが繋いでいく、そういうバトンなんだと受け止めております」とスピーチした。
優秀監督賞は、小泉堯史「峠 最後のサムライ」、樋口真嗣「シン・ウルトラマン」、廣木隆一「月の満ち欠け」、吉野耕平「ハケンアニメ!」が受賞した。
関連ニュース





