「マンダロリアン」を楽しむための基礎知識 キャラクター、あらすじ、用語、時代背景をご紹介
2023年3月1日 15:00
ジョージ・ルーカスが生み出した伝説的SF映画「スター・ウォーズ」の初めての実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」。2019年に配信されたシーズン1、翌20年のシーズン2が世界中で旋風を巻き起こし、「完璧な『スター・ウォーズ』」と絶賛された同作のシーズン3が、3月1日の午後5時から配信開始されます。
さて、ファンの盛り上がりが過熱する一方で、「興味はあるけど、いまから間に合う?」という人もいるのでは? そこでこの記事では、キャラクターやあらすじ、用語や時代背景といった「マンダロリアン」にまつわる基礎知識をご紹介。ちまたで「かわいい」と話題の、あの緑色のキャラクター、実は50歳だって知っていましたか!?
本作の主人公、それが「マンダロリアン」です。同時に「マンダロリアン」は、かつて戦闘民族が住んでいた惑星マンダロアにルーツを持つ戦士たちの総称でもあります。高度な戦闘能力を買われて、帝国や犯罪組織に雇われては、銀河で暗躍していました。トレードマークは、T字型のバイザーが付いたヘルメットと、印象的なアーマー。彼らは「その素顔を決して他人に見せることがない」という厳格な掟を重んじながら、いまも民族の歴史を紡いでいますが、数が激減し、民族の行く末は風前の灯火なのです。
戦闘民族「マンダロリアン」は自分の名前を捨てるため、劇中では、主人公の名前もまた「マンダロリアン」(通称:マンドー/本名:ディン・ジャリン)となっています。マンドーは、一流の腕を誇る孤高の賞金稼ぎとして、銀河中に名をはせる存在ですが、実は惑星マンダロア出身ではなく、かつてクローン大戦で両親を失い、マンダロリアンたちに拾われた孤児。ある理由から、掟を破りヘルメットを脱いだため、シーズン3では窮地に追い込まれます。演じるのは、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズや「THE LAST OF US」シリーズのペドロ・パスカル。
その愛くるしさで世界中のファンを虜にしたグローグー(通称:ザ・チャイルド)は、フォースの力を秘めた特別な子ども。まだ言葉も話せず、フォースを使いこなせていません。帝国軍の残党はグローグーを捕獲しようと、常にその行方を追っています。「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクターであるヨーダを幼くしたような外見から、“ベイビー・ヨーダ”と呼ばれることも。実際の年齢は50歳ですが、「種によって老化が違う」とのこと。ジェダイたちが暮らす惑星が、彼の故郷だとされています。
賞金稼ぎたちに仕事を斡旋するギルドのリーダー、グリーフ・カルガ(カール・ウェザース)から、ある“獲物”を生きたまま届けるよう依頼されたマンドー。その獲物こそが、グローグーだったのです。プロの仕事でグローグーを見事捕獲し、早速クライアントに引き渡そうとするマンドーですが、とある出来事をきっかけに、グローグーに秘められた思わぬ力を目の当たりに。不思議な縁を感じたマンドーは、初めて掟を破り、グローグーを助けます。しかし、この裏切り行為で、マンドーは銀河のお尋ね者になってしまいます。
舞台は、「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」の5年後。ダース・ベイダーがこの世を去り、帝国は崩壊しましたが、いまだ銀河に平和は訪れず、帝国の残党が暗躍しているカオスな時代です。マンドーをはじめ、運命に翻ろうされながら、混沌を切り開いた人物たちの生き様がドラマチックに描かれているのも、本作の大きな魅力。裏切りと陰謀が渦巻くなか、マンドーはグローグーを故郷に送り届けようとします。
本作の大きな謎のひとつが、「なぜグローグーが銀河中から狙われる存在なのか?」ということ。そして、グローグーの行方を執拗に追いかけているのが、帝国軍の残党を率いる指揮官モフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)です。果たして、彼の目的は? かつて「マンダロリアン」の大粛清の際には、銀河帝国の諜報機関・帝国保安局に仕える将校を務めており、マンドーの過去にも因縁が。ダークセーバーを持っており、その正体は謎に包まれています。
そうなんです! 製作総指揮・脚本をジョン・ファブロー(「アイアンマン」「ライオン・キング」)が手がけ、一部エピソードの演出も担当。「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」のデイブ・フィローニ、「ジュラシック・ワールド」シリーズなどで知られる俳優のブライス・ダラス・ハワード、「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティらが監督を務めています。さらにシーズン2にも、ペイトン・リード(「アントマン」)、ロバート・ロドリゲス(「アリータ バトル・エンジェル」)といった豪華な面々が参加しています。
「マンダロリアン」と一緒に見ておきたいのが、「ボバ・フェット The Book of Boba Fett」(配信中)です。主人公のボバ・フェット(テムエラ・モリソン)は、史上最強の賞金稼ぎ。舞台は「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」のその後と、「マンダロリアン」との共通点も多く、実際にふたつのドラマがクロスオーバーする瞬間も。「マンダロリアン」シーズン2には、ボバ・フェットが登場しますし、「ボバ・フェット The Book of Boba Fett」の第5話、第6話では、マンドーとグローグーの関係が重要なターニングポイントを迎えます。
「マンダロリアン」シーズン3は、ディズニープラスで、3月1日の午後5時から配信開始。以降は毎週水曜日、新エピソードが配信される。
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