デビッド・クローネンバーグ「ビデオドローム」4Kディレクターズカット版、6月16日公開
2023年2月24日 10:00

不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた名作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム<テアトル・クラシックス>第3弾の上映作品が、デビッド・クローネンバーグ監督「ビデオドローム」(82)に決定した。クローネンバーグ監督作の中でもカルト的人気を誇る名作で、89分のディレクターズカット、そして初の4Kデジタルリストア版での上映となる。
1975年に「シーバース」で劇場用長編デビューを飾ってから「ザ・フライ」(86)、「戰慄の絆」(88)、「裸のランチ」(92)など、独自の美学に貫かれた戰慄的な映像と、肉体や精神の変容を追求する作風、“ボディ・ホラー”の先駆者として孤高の存在感を放つ鬼才クローネンバーグ。2022年には8年ぶりの長編映画である「Crimes of the Future」(原題)をカンヌ国際映画祭で発表、加えて「戦慄の絆」(88)がレイチェル・ワイズ主演でAmazonのドラマシリーズでリメイクされるなど、今も熱狂的な支持を集めている。
今年全米公開から40周年となる「ビデオドローム」は、過激なアンダーグラウンド番組を発見したことをきっかけに現実と幻覚の区別を失っていく男の姿を描き、カルト的人気を誇る物語。見た者の脳に腫瘍を生じさせる“ビデオドローム”に支配されていく主人公・マックスを演じるのは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(84)、「サルバドル 遥かなる日々」(86)などで知られる俳優ジェームズ・ウッズ。“ビデオドローム”に興味を抱くラジオパーソナリティ、ニッキー役にはロックバンド「ブロンディ」のボーカル、デボラ・ハリー。
まるで生き物のように脈打つブラウン管テレビや、機械と艶かしく混じり合う肉体といった、本作の一番の見どころともいえる特殊メイクを担当したのは、「スター・ウォーズ」(77)や「狼男アメリカン」(81)、マイケル・ジャクソンの「スリラー」などを手掛けた名アーティスト、リック・ベイカー。
製作から40年後、本作は、刺激的なコンテンツにたやすくアクセスすることができるようになった現在を予言するだけではなく、自我と世界の関係性、アウトサイダーになった者の孤独、そして変質する生と死、かつ“その先”への問いを、唯一無二の内臓感覚や独自のエロティシズムと共に、あらゆるジャンルの枠を超えて描き出す。
「ビデオドローム 4K ディレクターズカット版」は、6月16日から全国順次公開。
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