ヴィデオドローム

劇場公開日:

解説

「スキャナーズ」の鬼才デビッド・クローネンバーグが、殺人ビデオによって狂気の世界へと引きずりこまれていく男の姿を衝撃的な映像で描いたSFホラー。地方テレビ局の社長マックスは、拷問や殺人が繰り返される禁断のテレビ番組「ビデオドローム」の存在を知る。恋人と共にビデオドロームにのめりこんでいったマックスは、残虐な映像を見続けるうちに幻覚を見るようになり……。主演は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のジェームズ・ウッズ。カルトムービーとして、今なお熱狂的な支持を集めている。

1983年製作/87分/カナダ
原題:Videodrome
配給:日本ヘラルド映画
日本初公開:1985年6月

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5現実の隣にある人の闇が映像化された部屋。 その存在を追求する内に彼...

2021年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

現実の隣にある人の闇が映像化された部屋。
その存在を追求する内に彼の中に目覚めていく闇。
彼の闇が投影された部屋に映る物は何?
と、こっそり他人の闇を覗き見るような恐怖を感じる心理ホラーかと思いきや。。。

これがもう、心理なんか途中からほったらかしてやりたい放題で荒唐無稽なアクションホラーになってしまう、なんと言うか勿体なさと言うか、むしろ贅沢さと言うか。
見事なまでのカルト映画。。。

とは言え、前半の人の闇を秩序立てて炙り出していくクローネンバーグには真っ当さしか感じない不思議。

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trico

3.5【”セックスと暴力を写した映画のどこが悪い!””いやいや、貴方が取付かれているのはスナッフフィルムですよ!”】

2021年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

ー この作品が、配信でお手軽に観れてしまう事実に、驚嘆する・・。ー

■感想
 ・セックスと暴力を写した映画を配給する、マックス(ジェームズ・ウッズ)が、手に入れた女性を酷い目に合わせる様を写した「ヴィデオ・ドローム」に呑み込まれていく様が、リアルに気持ち悪い。
 ー いやいや、それ、スナッフフィルムでしょ・・(以下、自粛)ー

 ・心理番組のパーソナリティを演じるデボラ・ハリー(ええっ、”ブロンディ”の大ヒット曲”ハート・オブ・グラス”でガンガン稼いでいたのではないんですか???)も、マックスと一緒に「ヴィデオ・ドローム」を観ながら、”好き!、私も切って・・”と言いながら、露わにした肩には、複数の傷が・・。

 ・ソシテ、「ヴィデオ・ドローム」を遺したオブリビオン教授(忘却・・)も登場し・・。

 ・マックスの腹には、何時の間にやら、ヴァジャイナの様な割れ目が出来ていて(ボク、ヨクワカラナインダケレドモ・・、ガッコウデナラッタキガスル・・)粘着質の液体と共に出し入れされる拳銃・・。
 ー えーっと、どんどんエッチな想像をしてしまうのは、私だけ?ー

<超難解と言われる、デヴィッド・クローネンバーグの問題作品であるが、分かり易いじゃないか。(ちょっと、偉そう。)
 それよりもこの作品がサクッと、配信で観れる事に驚愕しつつも、嬉しさを隠しきれないNOBUである。
 神 “貴方は変態ですか?”
 私 ”いーえ、コーマック・マッカーシーを始めとした人間の本質は悪であるという考え方には反発を覚えながらも、惹かれるんです・・。”
 神 ”それを、変態と言うんです・・。”
 私 ”けれども、それに惹かれない人っているんですか?”
 神 ”・・・・・・・・・”>

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NOBU

3.0初心者お断りの超難解映画。何が何やら訳わからん…!

2020年10月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

難しい

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たなかなかなか

4.0ビデオドロームは既に現実になっている

2020年8月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本作は1983年公開
リングは1998年
先行すること15年
ビデオテープ、テレビ画面のモチーフは同じ
おそらく本作が元ネタであると思う
リングでは貞子が砂嵐のテレビ画面から出てくるが、本作ではテレビ画面に吸い込まれるしまうくらいの違いしかない
きっかけは謎のビデオテープというのは同じだ

テレビ教会の内部はまるで、ネットカフェそのものだ
個人別に仕切られた小さなブースのなかで、それぞれがモニター画面を観ている
そこに飲み物や食べ物が配られる
誰も話はせず、モニター画面だけを黙々と眺めている
いや、会社のオフィスだってこうではないのか?

80年代だったから、ビデオテープだったのだと気が付いた
21世紀の現代ならどうだろう?
ネットに決まってる
ダークネットのサイトにビデオドロームならぬ、ネットドロームがあるのだろう
幻影を録画する装置はVRゴーグルそのものだ
ネットと現実との狭間に落ちる男はすでに現実ではないか

そしてコロナ時代の到来
仕事もテレワークとなり、現実とネットの境目は無くなってしまったのだ

腹が割けて、体内に拳銃を持った腕が差し入れられる
ビデオテープも入れられる
その裂け目は女性器を模してある
体内からそれを抜くとベチャベチャネトネトなのだ
ビデオデッキにテープを挿入する
君が期待するのはこれだろう?と監督は映像にする
ピストルは暴力
ベチャベチャネトネトはアダルトビデオ

さっきまでテレワークで仕事をしていた同じパソコンで、私達は一体何を見ているのだろう?
DVDのスロットにあなたはどんな映像ソフトを入れるのだろう?
ブラウザのブックマークにはどんなサイトが登録してあるのだろう?

正にビデオドロームの世界ではないのか?
新幹線の座席でスマホでアダルトビデオを観ているオジサンがいるくらいなのだ

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