「パラサイト 半地下の家族」日本で舞台化! 台本&演出は鄭義信、舞台は90年代の関西
2022年12月8日 04:30
![台本と演出を手掛けるのは、映画「愛を乞う人」「焼肉ドラゴン」の鄭義信](https://eiga.k-img.com/images/buzz/100390/3b759127b5f25567/640.jpg)
世界の映画賞を席巻した「パラサイト 半地下の家族」が、日本で舞台化されることが決定した。来春にオープンするTHEATER MILANO-Zaでの公演を皮切りに、23年6月より東京・大阪で上演される。
「パラサイト 半地下の家族」は、19年に韓国で公開。観客動員数は1000万人を突破し、第72回カンヌ映画祭では韓国映画“初”となるパルム・ドールを受賞。第92回米アカデミー賞では非英語作品として史上初の作品賞受賞のほか監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の計4部門受賞という快挙を成し遂げた。日本でも瞬く間に大ヒットとなり、20年に公開された外国映画の中では最高の興収を記録したことでも記憶に新しい。
監督を務めたのは、「グエムル 漢江の怪物」「母なる証明」で知られるポン・ジュノ。社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々にちりばめられた「伏線」や「テーマ性」が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界各国で称賛の嵐を巻き起こした。
![鄭義信](https://eiga.k-img.com/images/buzz/100390/96ebe27895cb3167/640.jpg?1670308294)
日本での舞台化にあたり台本と演出を手掛けるのは、映画「愛を乞うひと」(脚本)、「焼肉ドラゴン」(監督・原作・脚本)、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」などで知られる脚本・演出家の鄭義信(チョン・ウィシン)。ポン・ジュノ&鄭義信の両氏と親交が深い李鳳宇プロデューサーの企画のもと、日本での舞台化が実現することになった。
日本版の舞台は、90年代の関西。舞台ならではの衝撃のラストにも期待が高まる。
COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」(原作「パラサイト 半地下の家族」)は、東京公演が「公演期間:2023年6月5日~7月2日/会場:THEATER MILANO-Za (東急歌舞伎町タワー6階)」、大阪公演が「公演期間:2023年7月7日~17日/会場:大阪・新歌舞伎座」となる。チケット詳細・出演者情報は、順次解禁。舞台版のストーリーと、鄭義信のコメントは以下の通り。
堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず地上にありながら地下のような土地で金田文平の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。
一方対称的な高台にある豪邸で、永井慎太郎、妻の千代子、娘の繭子、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子とともに暮らしている。文平の息子の順平は妹の美妃が偽造した大学の在籍証明を利用し繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美妃が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子が、と一家は永井家に寄生していく…。
全世界で爆発的ヒットとなった映画「パラサイト」の舞台化ということで、緊張と不安と興奮を覚えています。思い切って、舞台をソウルの下町から日本の関西の下町に置き換えることにしました。原作を損なうことなく、いかにリアルな物語として、日本の観客の皆様にごらんいただけるか……そして、新たな舞台版「パラサイト」をつくりあげることができるのか……劇場に足をお運びくだされば、幸いです。これ以上はないだろうという素晴らしいキャストを迎え、スタッフ一同、意気込んでおります。どうぞご期待ください。
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