【インタビュー】マ・ドンソクがトレーニングを続ける理由は? 「ベルセルク」好きも明かす
2022年11月4日 19:00
2017年製作の映画「犯罪都市」の続編「犯罪都市 THE ROUNDUP」が、11月3日から公開された。「新感染 ファイナル・エクスプレス」「悪人伝」などで知られ、本作で主演を務めるマ・ドンソクがオンラインインタビューに応じ、気になるトレーニング、また日本の好きな作品を語った。
クムチョン署の強行犯係に所属する怪物刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)らは、国外逃亡した容疑者を引き取るためベトナムへ行くよう命じられる。ソクトとチョン・イルマン班長は容疑者から怪しい気配を感じ取り、秘密裏に捜査に乗り出す。やがて、残忍な凶悪犯罪を重ねるカン・ヘサン(ソン・ソック)の存在が浮上。ソクトらは韓国とベトナムを行き来しながらヘサンを追い詰めていく。
“マブリー”の愛称で親しまれるマ・ドンソクは、フィットネストレーナーから俳優に転身し、韓国映画「天軍」(05)の北朝鮮の兵士役でスクリーンデビューを果たす。「新感染 ファイナル・エクスプレス」(16)で日本を含め国際的にブレイクすると、「犯罪都市」(17)、「ファイティン!」(18)、「悪人伝」(19)などのアクション作品に主演。ラブコメ「グッバイ・シングル」(16)やファンタジーアクション「神と共に 第二章 因と縁」(18)など、ジャンルを越えて幅広く活躍。マーベル・スタジオのアクション大作「エターナルズ」(21)に登場するヒーローの一員ギルガメッシュ役に抜てきされ、ハリウッドデビューを飾った。
コロナのパンデミックの時期に、これほどまでにヒットするとは思いもしませんでした。運がよくたくさんの観客に見てもらう事ができて、非常に嬉しい体験でした。実は子どもの頃の夢が、警察官になることでして、刑事役に非常に興味がありましたし、シリーズ映画を製作したいという願望もありました。自ら企画・出演しようという思いで、前作の「犯罪都市」を製作して、興行として成功する事が出来たので、シリーズ作品として定着する事が出来て、非常に嬉しい気持ちです。
休みの日にボクシングジムに向かい、ボクシング選手と一緒にスパークリングや、ウェイトトレーニングをしています。私が常にトレーニングを欠かさない理由は、アクション映画に出演するためというのもありますが、もう一つ訳があります。以前撮影中にトラブルが起こってしまい、怪我をしたことがあるんです。その時は、手術を何回か受けまして、いまも身体の中にピンが入っている状態なんですよ。脊髄や肩を壊したりしているので、リハビリも兼ねて体を動かして、固くならないように気を付けています。
ソン・ソックさんをキャスティングした時点では、現在程の知名度がなかったのですが、ポテンシャルが素晴らしい方だと認識していたので、出演オファーをしました。ソン・ソックさんの方から、「体づくりをしなければいけないので、どの様なトレーニングをした方が良いのでしょうか?」とアドバイスを求められました。私は、「とにかく頑張ってトレーニングをしてください!」と回答しました(笑)。
「あなたが良いと思ったトレーニングは、全てやってもらって大丈夫です。筋力作りを確認出来たら、私も合わせるようにします」と伝えました。私は共演者が窮屈になる現場にはならないように気を付けていて、とにかく楽しい撮影にするように心がけています。本作も非常に楽しく撮影出来るように、雰囲気作りには気を付けていきました。
パンチを披露する際に一番気を付けているのは、相手に怪我をさせない事です。パンチングシーンを観客に見せる上で、拳を真っすぐ伸ばすだけでは全然強いパンチ力は発揮できません。映画撮影ならではの効果を考えながら、私が経験をしてきたボクシングの技術力を、撮影で発揮できるよう努めています。練習のスパークリングをする際には、強く打つということも試しながら、見せ方を研究しています。
「犯罪都市3」に出演する青木崇高さんは、以前から注目していた俳優さんだったので、キャスティングさせていただきました。今回一緒に仕事が出来て、さらに好きになりました。彼は演技力、アクションシーンもこなせる役者さんで、人柄も素晴らしいので、とても大好きです。また、是枝裕和監督が好きですね。以前「ベルセルク」というアニメーションを拝見したのですが、素晴らしい作品だと思っており、たくさんインスピレーションを受けました。あとは、ボクシングの井上尚弥さんの大ファンです(笑)。