「ブラックアダム」「チケット・トゥ・パラダイス」が引き続き好調!【全米映画ランキング】
2022年11月1日 21:00
ハロウィンシーズンを迎えた10月最終週の北米映画市場は、上位10作品のうち4作品をホラー映画が占め、存在感を示したものの、興行収入は低迷する結果に。週末3日間の累計興収は、前週末の半分近くに終わりました。
先週末、首位に立ったワーナー・ブラザースのDC映画「ブラックアダム」と、2位だったユニバーサルのラブコメディ「チケット・トゥ・パラダイス」は、どちらも順位をキープ。ドウェイン・ジョンソン主演の「ブラックアダム」は、2週目の週末3日間で興収2700万ドルをあげました。製作費2億ドルの同作は、累計興収1億1100万ドルを稼いでいます。ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが元夫婦を演じた「チケット・トゥ・パラダイス」は、週末3日間で興収1000万ドルを記録。製作費6000万ドルに対し、累計興収は3300万ドルに達しました。
ライオンズゲートのホラー「Prey for the Devil(原題)」は3位に初登場し、新作で唯一トップ10入り。悪魔と対決する修道女を描いた物語で、ジャクリーン・バイヤーズ(「バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり」)と、バージニア・マドセン(「エクトプラズム 怨霊の棲む家」)が共演し、ダニエル・スタム監督(「13の選択」)がメガホンをとりました。週末3日間の興収は700万ドルとなりましたが、評論家からの評価はかんばしくありません。
この週は2作品が順位を上げ、トップ10入りを果たしました。ユナイテッド・アーティストの伝記ドラマ「Till(原題)」は上映館を拡大し、3週目で7位にランクイン。ダニエル・デッドワイラー(「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野」)が、1950年代のアメリカで人種差別によるリンチで殺害された少年エメット・ティルの母、ウーピー・ゴールドバーグ(「天使にラブ・ソングを…」)がエメットの祖母を演じ、フレデリック・ゾロ(「グッバイ・アンド・ハロー 父からの贈りもの」)がプロデュースを担当しました。週末3日間で、興収280万ドルを記録しています。
高評価を得ているフォーカス・フィーチャーズのドラマ「ター(原題)」は上映館を拡大し、4週目で10位に。ケイト・ブランシェット(「ナイトメア・アリー」)が、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の架空の指揮者リディア・ターを演じ、第79回ベネチア国際映画祭でポルピ杯(最優秀女優賞)を受賞。トッド・フィールド(「リトル・チルドレン」)が監督・脚本、ヒドゥル・グドナドッティル(「ジョーカー」)が音楽を手がけ、週末3日間の興収は100万ドルでした。