「モリコーネ 映画が恋した音楽家」本予告&ポスター披露 タランティーノ「彼は現代のベートーヴェンだ」
2022年10月12日 08:00

2020年7月に91歳で死去した音楽家エンニオ・モリコーネに、盟友ジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着したドキュメンタリー「モリコーネ 映画が恋した音楽家」の公開日が23年1月13日に決定した。あわせて本予告とポスターが披露された。
トルナトーレが監督するほぼすべての作品で映画音楽を手掛けたモリコーネ。本作では、モリコーネ自らが自身の半生を回想し、かつて映画音楽の芸術的地位が低かったことから幾度もやめようとしたことを告白、いかにして誇りを手にしたのかが傑作の名場面とワールドコンサートツアーの演奏とともに紐解かれる。さらに、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンら70名以上の著名人のインタビューによって、モリコーネの仕事術の秘密が明かされる。
予告編は、イーストウッドとタランティーノが「彼の音楽は革新的」「彼は現代のベートーヴェンだ」と賛辞を述べるシーンで始まる。ペンと五線譜のみで作曲する天才音楽家であり、世界中の映画人から認められ、映画音楽の巨匠として知られるモリコーネ。しかし、彼は「最初、映画音楽を作るのは屈辱だった」「私の師は“映画音楽”をバカにしてた」と語り、映画音楽の芸術的価値が低かった当時の苦しい胸の内を明かす。そして、彼が音で命を吹き込んだ傑作の名場面と、日本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏の模様とともに、人間味溢れる姿が映し出されていく。
世界的に脚光を浴びるきっかけとなった「荒野の用心棒」(64)のイメージとして、セルジオ・レオーネ監督から黒澤明監督の「用心棒」(61)を見せられたこと。スタンリー・キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」(71)のオファーを「逃して悔やむのはこの作品だけ」と残念がる様子。さらには、「アンタッチャブル」(87)で3度目のアカデミー賞ノミネートを果たすも、「ラストエンペラー」(87)の坂本龍一らに敗れ、意気消沈する姿などが映されていく。
「映画をやめる」と妻に言ったことを明かしながらも、「でもやめられない、映画音楽のリベンジだ」と映画音楽への尽きせぬ愛を語るモリコーネ。予告編には、「アンタッチャブル」(87)の「正義の力」、「ミッション」(86)の「ガブリエルのオーボエ」、「続・夕陽のガンマン」(66)の「ジ・エクスタシー・オブ・ゴールド」、「ウエスタン」(69)の「ウエスタン」、「ニュー・シネマ・パラダイス」(89)の「トトとアルフレード」など、珠玉の映画音楽の数々が使われている。
「モリコーネ 映画が恋した音楽家」は、23年1月13日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国順次公開。公開に先駆けて、10月24日から開催される第35回東京国際映画祭<ガラ・セレクション>でも特別上映される。
11月5日と6日には、モリコーネ自身が生前から計画をしていたオフィシャル・トリビュート・コンサートが東京国際フォーラムで開催。詳細は公式HP(https://www.promax.co.jp/morricone/)で告知する。
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