今だから明かせる「アバター」裏話 J・キャメロンがMCU作品、ジブリへの思いも語る
2022年9月23日 07:00
世界歴代興行収入第1位に輝く「アバター」の特別版「アバター ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター」(公開中)から、ジェームズ・キャメロン監督が日本のファンへ向けて語るインタビュー映像(https://youtu.be/_GXU4ppSWbI)が披露された。
監督、脚本を務めた「ターミネーター」が大ヒットし、その名を世界中に知らしめたキャメロン監督。その後も「エイリアン2」「ターミネーター2」など、名作SF映画を世に送り出し、97年には「タイタニック」が公開。当時の歴代最高興収記録を打ち立て、アカデミー賞歴代最多タイの11部門での受賞。そして2009年、「タイタニック(1997)」以来12年ぶりの劇場公開作品となった「アバター」が世界中で大ヒットした。
キャメロン監督は、劇場公開から13年を経てリマスター版の製作に至った理由に関して、「本作を映画館で観たことがない若い世代の映画ファンがたくさんいる。配信で観るのと、スクリーンの3Dとでは、全然違う体験だ。これはもともと大スクリーン想定で作られた映画だから」と語り、改めて“アバター体験”をして欲しいと願う。
歴代の興行収入の最高記録を打ち立てた「アバター」は、一時MCU作品の「アベンジャーズ エンドゲーム」にその座を奪われたことがある。キャメロン監督は当時を振り返り、「映画業界にとってとても良いことだったと思う。『エンドゲーム』は証明したんだ。人がまだ『映画館に観に行きたい』と望んでいることを。『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』が映画業界の手助けをできることを願っている」と、「エンドゲーム」が映画界に与えた大きな影響を明かす。
インタビュー映像ではそのほか、スタジオジブリの作品からインスピレーションを受けていることも告白。「スタジオジブリの作品にはマジカルなリアリズムがある。少しだけ現実と離れているような。ジブリ作品とそのアーティストを以前から尊敬してきた。スタジオジブリの作品には、楽しませてもらってきた。とは言っても、そっくりにコピーするわけじゃない。夢のような美しさを感じさせる、そのフィーリングの部分だね」と説明。最後には、日本のファンへ向けて「今作を配信やブルーレイでしか観ていない若い世代の日本のみなさん、ぜひ劇場でパンドラを経験してください」と呼びかけている。
「アバター ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター」は、9月23日~10月6日の2週間限定で全国公開中。最新作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」は12月16日公開。
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