松本穂香×玉城ティナ×渡邊圭祐 城定秀夫監督がいびつな三角関係を描く「恋のいばら」23年1月公開
2022年9月17日 12:00

松本穂香と玉城ティナが主演し、渡邊圭祐が共演する城定秀夫監督作「恋のいばら」が2023年1月に公開される。ティザービジュアルと、キャストと城定監督のコメントが披露された。
1人の彼氏の元カノと今カノ。本作は、出会うはずのなかった三角関係から、誰しもが抱く嫉妬や恋心を繊細且つエキセントリックに映し出す。図書館で働く桃は、元カレ・健太朗のSNSを見て、今カノ・莉子の存在を知る。自分とは正反対の洗練された莉子に興味を持ち、調べていくうちに、本人を特定。“ある理由”で、莉子に直接会いに行った桃は、「リベンジポルノって知っていますか?」「彼が撮った二人の秘密の写真データを取り返したい……あと、あなたも撮られてないですか……」と問う。
松本が元カノ・富田桃役を演じ、玉城が今カノ・真島莉子役、渡邊が2人をつなぐ、“疑惑”のある彼氏・湯川健太朗役で出演。脚本は「愛がなんだ」「Arc アーク」、2023年公開予定「ちひろさん」などを手掛ける脚本家・澤井香織が城定監督とともに担当する。
城定組初参加となる松本は、「不思議な空気感で楽しみながら演じさせて頂きました」とコメント。「(玉城とは)ほぼ初めましてでしたが、ティナさんの人柄とその美しさにたくさん助けられながら、桃という人間を作り上げることが出来た」と振り返る。
一方、玉城は「(演じた)莉子はダンサー志望だったので、今まで使った事のない筋肉をダンスレッスンで発見しながら、できるだけ気持ちの乗ったダンスができるように心がけていました」と話す。「(松本と)関係性の移ろい方なども二人で話し合いつつ、城定監督の思う世界観を作り上げていきました」と語り、「元彼の、今カノ、という立場でしたが、三人のでこぼこな関係が、どうスクリーンに映るか、楽しみです」とコメントを寄せた。
ティザービジュアルを撮り下ろしたのは、雑誌や広告などで活動する写真家の石田真澄。繊細な写真の中に不穏な空気が纏うデザインとなっている。
松本、玉城、渡邊、城定監督のコメント全文は以下の通り。
初めての城定組、不思議な空気感で楽しみながら演じさせて頂きました。
玉城ティナさんとは、ほぼ初めましてでしたが、ティナさんの人柄とその美しさにたくさん助けられながら、桃という人間を作り上げることが出来たと思っています。
決して気持ちのいい映画ではないかもしれませんが、この映画を通して何か感じてもらえるものがあれば嬉しいです。ぜひ、公開をお楽しみに!
真島莉子役を演じました、玉城ティナです。
莉子はダンサー志望だったので、今まで使った事のない筋肉をダンスレッスンで発見しながら、できるだけ気持ちの乗ったダンスができるように心がけていました。
桃役を演じられた松本穂香さんとのシーンが多かったので、二人の関係性の移ろい方なども二人で話し合いつつ、城定監督の思う世界観を作り上げていきました。
元彼の、今カノ、という立場でしたが、三人のでこぼこな関係が、どうスクリーンに映るか、楽しみです。
女性に対する性の感性の歪みと、モノに対する美しいという感性の折り合いをつけようとしたときに、罪悪感を持たない健太朗という男性を演じさせていただきました。
その罪悪感のなさと歪みで出会う桃と莉子の2人の結論と、3人の折り合いのつけ方を想像しながら観ていただければと思います。
誰かのことを好きになり、その人のことを知ろうとしても最後まで分からない部分が必ず残ります。
そして、分かるはずがないと分かっていながらも、何とかして分かろうといばらを掻きわけるのが人間という生き物なのかもしれません。
この映画では男一人、女二人が、もつれ合いながらいびつな三角をつくり、やがて意外な結末を迎えます。
みなそれぞれにダメな人間なのですが、僕はそんな彼らが愛おしくてたまりません。みなさまにお披露目できる日が今から楽しみです。
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