【D23 EXPO】チャドウィック・ボーズマンさん、「ディズニー・レジェンド・アワード」を受賞 兄がファン7000人を前に感動スピーチ
2022年9月10日 14:00
ディズニーファンのためのイベント「D23 EXPO」が9月10日(日本時間)、米アナハイム・コンベンション・センターで開幕し、ディズニーのレガシーに多大な貢献をした人物に送る「ディズニー・レジェンド・アワード」の授与式が行われた。マーベル・スタジオの大ヒット映画「ブラックパンサー」で知られ、2020年8月に大腸がんのため43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンさんが受賞し、兄で牧師のデリック・ボーズマンさんが会場に集まった約7000人のファンを前に、感動のスピーチを行った。
壇上で「ここに来ている私たちの両親、私の妻、私の息子のひとり、私にとって姉妹のようなふたりの従姉妹、そしてチャドの未亡人、シモーヌを代表しています。実は母がスピーチする予定でしたが、私に譲ってくれました」と家族の絆を強調したデリックさん。ディズニー側から表彰を打診されたとき「honor(名誉)」という言葉が真っ先に浮かんだと振り返り、「私は牧師なので、聖書で意味を調べると、そこには神に選ばれし者、そして愛情あふれる親切心だと書かれていました。実際、すばらしい人格者で、彼が表彰されることは全く驚きませんでした」と誇らしげに語った。
「彼がまだ生きていたら、どれだけ良かったかと思うし、この場に彼がいないのは、家族全員にとって計り知れない心痛になっています」と本音ものぞかせながら、「最後の契約書を除いて、署名した契約書は全て履行してきた」と生前貫いたプロフェッショナルな姿勢を改めて称賛。そして「亡くなる6日前、自分の約束を守って結婚したのです」と妻のテイラー・シモーネ・レッドワードとの秘話も明かした。
主人公ブラックパンサー/ティ・チャラを演じたボーズマンさんの遺志を継ぐ形で製作された続編「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」は、11月11日に日米同時公開。ティ・チャラの母で先代王ティ・チャカの妻ラモンダ、ティ・チャラの妹でワカンダの技術開発の責任者でもあるシュリら、王を失った悲しみを乗り越え、力強く歩んで行こうとするワカンダの人々の前に、新たな敵が立ちはだかる。
ディズニーファンのためのイベント「D23 EXPO」は9月10日(日本時間)から3日間にわたり、アナハイム・コンベンション・センターで開催。通常2年に1度の開催だが、2021年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止になったため、3年ぶりの実施となる。ディズニーの映画、動画配信、テレビ、ゲーム、テーマパークの最新情報を発表するほか、経営陣やセレブリティも登場。さまざまなプレゼンテーション、パビリオン、体験、コンサート、先行試写といったファン垂涎のイベントが目白押しだ。
今回「ディズニー・レジェンド・アワード」に輝いたのは、ボーズマンさんをはじめ、「アナと雪の女王」に出演したクリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョシュ・ギャッド、ジョナサン・グロフ、「魔法にかけられて」のパトリック・デンプシーら計14人。セレモニーに先がけ、ディズニー・オン・ブロードウェイ公演の「アラジン」「ライオン・キング」「アナと雪の女王」の北米ツアーキャストによるスペシャルパフォーマンスが行われ、イベント開幕を華やかに盛り上げていた。
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