「トイ・ストーリー」シリーズ全4作解説 ネタバレあらすじ、日本語吹替版声優、興行収入ランキング 【金曜ロードショー「トイ・ストーリー3&4」連続放送記念】
2022年6月17日 21:00
毎週テーマにそったおすすめ映画をご紹介する【映画.comシネマStyle】。おもちゃたちが繰り広げる冒険を描き、世界的ヒットを記録したピクサーのCGアニメーション「トイ・ストーリー」シリーズの新作映画「バズ・ライトイヤー」が、7月1日に公開されます。
その公開を記念し、日本テレビ系の「金曜ロードショー」では、シリーズ第3作「トイ・ストーリー3」(6月17日)、第4作「トイ・ストーリー4」(6月24日)を本編ノーカット放送。そこで今週は映画.com編集部が、シリーズのネタバレあらすじ、主要キャラクター、日本語吹き替え版声優、「バズ・ライトイヤー」の最新情報、興行収入ランキングなどを、一挙にご紹介します。
本作が長編デビューとなるジョン・ラセター監督が、自身の短編「ティン・トイ」をもとに製作。劇場公開された長編映画として、史上初のフルCGアニメ作品を作り上げた功績が称えられ、ラセター監督は第68回アカデミー特別業績賞を受賞しました。
カウボーイ人形のウッディは、持ち主の少年アンディの1番のお気に入りで、仲間のおもちゃたちのリーダー的存在。ところがある日、最新式のおもちゃであるバズ・ライトイヤーが誕生日プレゼントとしてやってきて、ウッディはお気に入りの座を奪われてしまう。バズは、自身を本物のスペース・レンジャーだと思いこみ、おもちゃだという自覚がなかった。
アンディ家の引っ越しが近付いたある日、嫉妬に駆られたウッディは、バズをベッドの下に落とそうと画策。しかし、ハプニングが発生し、バズは窓の外へ放り出される。騒動の末、アンディのもとを離れてしまったウッディとバズは、隣家で暮らす、おもちゃを改造していじめる少年シドに拾われることに。そこでバズは、あるテレビCMを見たことで自分がおもちゃだと気付き意気消沈するが、ウッディに励まされ、シドのおもちゃたちとも協力し、シドの家を脱出。ほかのおもちゃが載せられた、アンディ家の引っ越しトラックを追いかけるウッディとバズ。シドがバズの背中につけたロケット花火で空を飛び、ふたりは無事にアンディのもとへと帰っていった。
「もし、寝ている間におもちゃが動いていたら……?」。そんな誰もが空想したことのある夢のシチュエーションを、完璧な世界観で形にした「トイ・ストーリー」シリーズ。ウッディが号令をかけて定期的にスタッフミーティングをしていたり、しっかりと充電をケアしていたりと、絶妙なリアリティに大人も夢中になるはず。おもちゃたちがそれぞれの特技を生かして、適材適所の活躍を見せる大冒険に、胸が高鳴ります。本作を見れば、子どもから大人まで、自分が遊んでいる(遊んでいた)おもちゃのことを、一層大切にしたくなるでしょう。
第1作が世界的ヒットを記録し、ラセター監督が続投したシリーズ第2作。
アンディの部屋で、楽しい時間を過ごすウッディとバズ、おもちゃたち。ところがある日、バザーに売りに出されたペンギン人形のウィージーを助けに行ったウッディが、通りすがりのおもちゃ屋アルに盗まれてしまう。バズと仲間たちはウッディの救出を計画し、アルのおもちゃ屋に向かう。一方、アルのマンションに連れて来られたウッディは、テレビ番組のキャラクターで、「ラウンドアップの仲間」であるジェシー、プロスペクター、ブルズアイと出会い、自分がプレミア人形であることを知る。
アルは、ウッディとジェシーらをまとめて日本の博物館に売り、大金を得ようとしていた。ウッディは家に帰ろうとするが、彼がいなければ、ジェシーらは暗い倉庫に逆戻りする運命にあり、またジェシーにはかつて持ち主に捨てられた辛い過去があった。プロスペクターからも「子どもの成長は止められない。一緒に博物館に行こう」と説得され、ウッディは残ることを決意する。
そこにバズと仲間たちが助けに現れた。ウッディは迷いながらも、アンディの家へ一緒に行こうとジェシーたちを誘う。しかし、プロスペクターの妨害に遭い、ウッディは荷物に入れられ、アルとともに空港に向かう事態に。ウッディたちは空港のベルトコンベアでプロスペクターと対決の末、勝利。しかし、荷物のなかに取り残されたジェシーは、エアカーゴのなかに入ってしまう。助けに向かったウッディ、ジェシーを乗せたまま、飛行機が離陸しようとするなか、すんでのところでブルズアイに乗ったバズがふたりを救出。全員で無事にアンディの家に帰還する。
第2作では、おもちゃたちの過去やトラウマが描かれ、より“深い”ストーリーが展開。「子どもの成長は止められない」「おもちゃの幸せとは」――シリーズを貫くいくつもの“問い”がちりばめられています。
そして本作には、バズのルーツを描く最新作「バズ・ライトイヤー」の前に、見ておくべきシーンが満載! 物語はバズと宿敵ザーグが戦いを繰り広げる、スリリングなゲーム画面でスタート。さらにバズと仲間たちがウッディを探しに訪れるアルのおもちゃ屋では、箱に入った大量のバズのおもちゃや、ザーグのおもちゃも登場します。最後には、バズとザーグのまさかの関係も明らかになり、新作ではどのように描かれるのか、楽しみです。
3作目で初めて3Dアニメ作品として製作され、第83回アカデミー賞では、作品賞含む5部門にノミネート。長編アニメーション賞と、「We Belong Together」(邦題「僕らはひとつ」)で主題歌賞を受賞しました。
ウッディやバズたちは、変わらずアンディの家にいた。しかし17歳になったアンディの大学進学が決まり、おもちゃは整理されることに。ウッディは大学に、バズたちは屋根裏部屋に保管されることになるが、トラブルで近くの保育園に寄付されてしまう。アンディに捨てられたと思いこみ傷心のおもちゃたちだったが、ウッディはただひとりアンディを信じて、保育園からの脱出を試みる。
1作目からシリーズを彩ってきた楽曲「You've Got A Friend In Me」(邦題「君はともだち」)。本作で、大きくなっていくアンディと、いつも隣にいるウッディの思い出の場面とともに流れるその曲は、変わらず名曲として響きますが、どんどん成長するアンディとフェードアウトしていく響きに、寂しさを感じてしまいます。
子どもたちと遊ぶことが生きがいともいえるおもちゃ。しかし、時の流れとともに子どもは大人へと成長し、おもちゃを手離していくのが運命(さだめ)。あんなにいつも一緒だったアンディとウッディですら……。ただ大好きなあの人の思い出のなかで屋根裏部屋にいることが幸せか、はたまた新たな子どもたちと出会うことが幸せか。当初は3部作の締めくくりとして書かれた脚本は、本来ならば成長するはずのないおもちゃたちの成長と、子どもとおもちゃの友情・絆を描いた傑作になっています。
数々のピクサー作品でストーリーボードアーティストを担当し、「インサイド・ヘッド」では脚本にも参加したジョシュ・クーリーが長編初監督を務めました。第92回アカデミー賞では、前作「トイ・ストーリー3」に続き長編アニメーション賞を受賞しています。
新しい持ち主であるボニーとともに遊ぶ日々を過ごすウッディやバズたち。しかし、遊びの中心にいたウッディはクローゼットにしまわれたままの日々を過ごしていた。幼稚園で行った工作で、先割れスプーンやモールを材料としたおもちゃの「フォーキー」を作ったボニー。いまでは、フォーキーが一番のお気に入りのおもちゃとなっていた。
しかし、自分をゴミだと思いゴミ箱に飛び込んでしまうフォーキー。何とかフォーキーを止めようとするウッディだったが、旅行中、車からフォーキーが飛び出してしまう。何とかフォーキーを連れ戻すために、自身も車から飛び出したウッディは、道中にあったアンティークショップで、かつての仲間ボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも、ふたりの捜索に乗り出すが……。
前作で、「おもちゃは子どもと遊び、持ち主を笑顔にしていくことが幸せであり、その思いはつながっていくこと」を描いていましたが、今作では、おもちゃにだって多様な幸せがあることが描かれています。
自分をゴミだと思っているが、作ったボニーにとっては一番のおもちゃとなったフォーキー。自分が中心でなくても、ボニーを幸せにしたいと願うウッディ。ただほこりをかぶっているだけの人生が嫌で飛び出していったボー・ピープ。子どもの特別な存在になりたいギャビー・ギャビー。同じ「おもちゃ」ではありますが、それぞれの願いは異なり、また幸せの形はひとつではないことを教えてくれます。
・バズ・ライトイヤー(所ジョージ)
・ボー・ピープ(戸田恵子)
・ミスター・ポテトヘッド(名古屋章→「3」から辻萬長)
・スリンキー(永井一郎→「4」から辻親八)
・ハム(大塚周夫→「4」から咲野俊介)
・レックス(三ツ矢雄二)
・リトル・グリーン・メン(落合弘治、桜井敏治)
・アンディ(「1」は市村浩佑→「2」は北尾亘→「3」は小野賢章)
・シド(堀裕晶)
・ジェシー(日下由美)
・プロスペクター(小林修)
・ミセス・ポテトヘッド(楠トシエ→「3」からは松金よね子)
・ウィージー(セリフ部分は佐古正人、歌部分は鈴木康夫)
・バービー(高橋理恵子)
・ザーグ(佐々木梅治)
・アル・マクウィギン(おもちゃ屋のオーナー)(樋浦勉)
・ロッツォ(勝部演之)
・ケン(東地宏樹)
・ビッグ・ベビー(末原一乃)
・ボニー(「3」は諸星すみれ→「4」は中村優月)
・バターカップ(ふくまつ進紗)
・ミスター・ブリックルパンツ(落合弘治)
・ドーリー(田中敦子)
・チャックルズ(小林尚臣)
・フォーキー(竜星涼)
・ギャビー・ギャビー(新木優子)
・ダッキー(「チョコレートプラネット」松尾駿)
・バニー(「チョコレートプラネット」長田庄平)
・デューク・カブーン(森川智之)
・ギグル・マクディンプルズ(竹内順子)
「トイ・ストーリー」シリーズに登場した、おもちゃのバズのルーツが明らかになる最新作。バズは、持ち主アンディの大好きな映画の主人公であるスペース・レンジャーのバズ・ライトイヤーがモデルになっており、本作ではそのアンディが大好きだったいう映画の物語が描かれます。「トイ・ストーリー」シリーズの短編「トイ・ストーリー・オブ・テラー!」「ニセものバズがやって来た」を手がけたアンガス・マクレーンが監督を務めています。オリジナル版では、「キャプテン・アメリカ」シリーズのクリス・エバンスが、バズの声を務めました。
有能なスペース・レンジャーのバズは、自分の力を過信したために、1200人もの乗組員とともに危険な惑星に不時着。遥か遠くの地球に帰還するため、バズは猫型の友だちロボット・ソックスと、危険なハイパー航行に何度も挑む。やがて彼は、親友アリーシャすらもう居ない62年後の世界に到着し、アリーシャの孫で新米チーム「ジュニア・パトロール」の一員であるイジーと出会う。
●キャラクター、日本語吹き替え版声優
アリーシャの孫で、新米チーム「ジュニア・パトロール」の一員。
バズと同じスペース・レンジャーであり、後にスター・コマンドの指揮官となる優秀な相棒。しかし、バズのハイパー航行中の時間経過は、数分で通常の数年分にあたるため、バズが任務に挑むうちに62年もの時が経ち、年を重ね、この世を去ってしまう。
「ジュニア・パトロール」の一員。軽い気持ちでバズと冒険に挑むダメ男。
「ジュニア・パトロール」の一員。モーの相方で、怒りっぽい性格。
バズたちが乗り込む宇宙船の自動操縦音声作動ナビゲーター。
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