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崔洋一監督、“最後の闘争”は4時間のライブストリーミング

2022年5月26日 19:00

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4部構成で4時間のライブストリーミングを敢行
4部構成で4時間のライブストリーミングを敢行

日本映画界を長年にわたり牽引してきた崔洋一監督が、ライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」で、「崔洋一 最後の闘争 LAST TEMPTATION AND BATTLE OF SAI」と銘打ち、5月28日午後7時から4時間超のライブストリーミングに挑むことが明らかになった。

今年1月に膀胱がんを公表した崔監督はこのほど、東京・テアトル新宿で開催された闘病と映画を語るイベント「ラスト・ショー」に7日連続で登壇。自らの体調についてだけでなく、映画人生に関しても観客に熱心に語りかけていたことは記憶に新しい。

同イベントでは、「もう公に出て来ることはないでしょう。今後は抗がん剤治療に専念します」と宣言していた。だが、旧知の間柄である映画監督で評論家の樋口尚文氏が楽屋を訪れ、「まだまだ語り切れない映画人生を歩んで来られてきたわけだから、もしも体調が許すのならば自分が聞き手になりますから、4時間超のライブストリーミングを正真正銘、最後にやりませんか?」と持ち掛けたところ、その場で快諾したという。

1983年に「十階のモスキート」で初メガホンをとった崔監督は、76年に大島渚監督作「愛のコリーダ」でチーフ助監督を務めている。大島門下生として、大島監督の遺作となった「御法度」では俳優として近藤勇役に臨んだ。同作では、第53回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを大島監督、ビートたけし松田龍平とともに歩いている。

一方、聞き手を務める樋口氏は、渾身の著書「大島渚全映画秘蔵資料集成」が2021年のキネマ旬報映画本大賞・第1位を受賞し、大きな話題を呼んだが、大島監督との関係は17歳の頃までさかのぼる。高校生だった樋口氏が監督した自主映画「ゲリラになろうとした男」を大島監督が激賞したことから交流が始まり、大島家との関わりは現在も続いている。

かつて大島監督を囲んで杯を交わした仲だからこそ、崔監督のフィルモグラフィだけに留まる事のない話題が展開されるはずだ。28日午後7時から始まるライブストリーミングは、4部構成。PART1(午後7時~同7時55分)は「1949-1974」、PART2(午後8時~同8時55分)は「1975-1989」、PART3(午後9時~同9時55分)は「1990-1999」、PART4(午後10時~同10時55分)は「2000-2022」と年代別に区切られており、数々の名作の話題はもちろん、どのような道程を辿りながら映画監督への道を模索していったのかも語られるはずで、話題が尽きることのない4時間となりそうだ。

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