「ローマの休日」新吹替版・早見沙織と浪川大輔が心境明かす「言葉で言い表せないくらい光栄」【金曜ロードショーで今夜放送】
2022年5月13日 06:00
5月13日の午後9時から、オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックが共演した名作「ローマの休日」のデジタルリマスター版が、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送される。同番組での放送は18年ぶりとなり、新吹き替え版としてアン王女(ヘプバーン)役を早見沙織、新聞記者のジョー・ブラッドレー(ペック)役を浪川大輔が担当する。
早見は「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶ役や「SPY×FAMILY」のヨル役、浪川は「ルパン三世」の石川五ェ門役や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のギルベルト役などで知られる人気声優。数々の作品で活躍するふたりだが、いつにないプレッシャーの中、収録に臨んだという。収録を終えた早見と浪川が、インタビューに応じた。
マネージャーさんからは初め、タイトルを聞かずに「劇場版の吹き替えがある」とだけ聞いていて、その後さらっと「『ローマの休日』をやる」と言われ、それを聞いた瞬間、心拍数が上がり、手に汗握って、全身の温度が上がるかのような何とも言えないドキドキと緊張感につつまれました。
改めてこの作品を見て、時代関係なく世界観に一気に引き込まれる引力を持った作品だと感じました。白黒という世界の中でも、みずみずしさ、麗しさを保っていて、夢見るような出来事が次々と起こり、せつなさもありつつ、とても魅力的です。
とは言え、たった一日の出来事で、「人生を変える一日もあるんだな」と思わせてくれる素敵な作品だと思います。
ずっと考えて考えて、考え過ぎて分からなくなるところまで一度行きました(苦笑)。
声優というお仕事を認知したきっかけがオードリー・ヘプバーンの作品で、(その時見た)池田昌子さんのイメージが自分の中にずっとあったのですが、それを踏まえて、けれども意識しすぎずに、そこからどうやっていくのかと……。
まずは冒頭の王女として振舞うシーンから、外では見せない普段のお転婆な姿のシーンへの切り替えを上手くできたらと思っていました。
ただ最終的には現場でディレクターさんの指示を頂きながらスタッフの皆さんと共に作り上げていけたらと思っていました。
(担当した)安江ディレクターにはずっとお世話になっていて、王女のところは「もっと威厳を持って」とか、違うところは「違う」と言って頂けたので、信頼してアフレコに臨めました。
王女としての冒頭のシーンからベッドルームのシーンに切り替わる時に、どれくらい変えるかで苦労しました。ベッドルームではダダをこねたり号泣したりと外では見せないお転婆なキャラクターになるので。
あと、真実の口のシーンは、二人のセリフが流れるように進んでいくシーンで、吹き替えを意識しすぎるとずれていってしまうので大変でした。(先に浪川さんの声を録ってから)一人で録っただけに、緊張感もあり難しかったです。
後半の、二人が追手から逃げるところから、お別れ、再会までの一連は全て好きです! あとは、ジョーとアービングのカフェでのコミカルなやり取りは、ベタですけど大好きです(笑)
最後の方で、「今回のご旅行で一番お気に召した都市はどちらですか?」という記者の質問に答えるアン王女のセリフ「ローマです。なんと申しましてもローマです。この地での、素晴らしい思い出は生涯忘れる事はありません。」。
たった一日だけど人生で忘れられないロマンあふれる素敵な一日もあるんだな……という。このシーンのアンの雰囲気がかわいらしくてキュンとします。
かっこよく渋い声で、「あっ、ジョーだ!」と自然に認識できました。ポツリと言う短いセリフでも、導いてくれるような感じがあって、とても素敵でした!
18年ぶりに金曜ロードショーで放送されるという事で、私自身、作品の一ファンとして放送される事自体嬉しく思ってます。
まさかアン王女の役として私がたずさわる事ができるとは、本当に言葉で言い表せないくらい光栄です! こうして話しているだけで、心拍数が上がり、緊張感が走ります……。
作品の中のアンの魅力、素敵なところを少しでもお伝えできるよう努めましたので、これを見て素敵な“休日”を過ごして頂けたらと思います。休日と言いつつ金曜日ですが(笑)。
名作中の名作なので、喜びと共に、驚き、プレッシャーが同時に押し寄せてきました。すごく嬉しかった一方で、「本当にやるの?できるかな?」と……。
グレゴリー・ペックの吹き替えはやった事がなく、とても空気感のある役者さんなので本当に緊張します。でもやはり「嬉しい!」という気持ちが一番強かったです。
白黒なのに、色がついて見えるような映画。この1本の映画にあらゆる要素がつまっていると思います。例えば、「気持ちの持ちようで自分の世界がどう変わっていくか」といったメッセージなど。今と違って、効果音も少なく、しゃべりもゆったりとしていますが、すべてのシーンが華やいで見えます。
よく考えるとたった1日の恋物語なのですが、その一日が本当に濃密な一日で……。あとはオードリーのすごさ。今回この作品を初めてじっくり見て、改めてオードリーの魅力に気づきました。新人にもかかわらずアカデミー最優秀主演賞を獲るのがよくわかりました。
グレゴリー・ペックが、貫録があってオーラがあって、実年齢(当時37歳)以上に見えて、46歳の自分の声の方が若く聞こえてしまう感じがあったので、そのバランスを取るのに苦労しました。
大きな表現でなく、小さいところで気品、上品さ、ユニークさなどを表現してゆくのがとても難しかったです。
全シーン。こだわって録って頂いたので、苦労したというよりチャレンジしたという感じ。
(アフレコのディレクターさんが)昔からよく知っている方だったので、「どこまでできるか」というやりとりが楽しかったです。(何度もテイクを録り直したので)5回くらい映画を見た感じです(笑)
アン王女のシーンは全て好きです(笑)。ジョーのシーンでは、ラストシーンのジョーの顔が好きです。
物語の後半で、ジョーがアンに「分かった」というセリフ。本当は分かりたくないけど、そう言いたいみたいな……。“男の分かった”ですね。これは深いです。
名作中の名作が18年ぶりに「金曜ロードショー」に登場! しかも新録自体も久々です!
「名前は知ってるけどちゃんと見た事ない」という方もいらっしゃるかと思いますが、これを見て温かい気持ちになって頂けたら幸いです。
本当に素敵な映画なので是非見てください!
新吹き替え版では、カメラマンのアービング(エディ・アルバート)役を関智一(「ドラえもん」スネ夫役)、美容師のマリオ(パオロ・カルリーニ)役を関俊彦(「鬼滅の刃」鬼舞辻無惨役)、ヘネシー支局長(ハートリー・パワー)役を茶風林(「名探偵コナン」目暮警部役)、伯爵夫人(マーガレット・ローリングス)をすずき紀子が務める。
1953年(日本では54年)に公開された本作は、「大いなる西部」「ベン・ハー」を手掛けたウィリアム・ワイラーの監督作。第26回アカデミー賞で主演女優賞、脚本賞、衣装デザイン賞を受賞し、世界的に大ヒットを記録した。
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ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
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