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「パラサイト」の撮影監督が日本映画に初参加 圧倒的な美の瞬間を捉えた場面写真

2022年5月7日 12:00

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画像1(C)2022「流浪の月」製作委員会

凪良ゆう氏のベストセラー小説を映画化した「流浪の月」の新たな場面写真が披露された。「パラサイト 半地下の家族」「母なる証明」などで知られる撮影監督ホン・ギョンピョが本作で日本映画に初参加し、圧倒的な美の瞬間を捉えた撮影風景もとらえている。

李相日監督がメガホンをとった本作は、誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった家内更紗(広瀬すず)と、その事件の“加害者”とされた青年・佐伯文(松坂桃李)の15年後の再会を描く。

画像2(C)2022「流浪の月」製作委員会

日本作品に初参加となったホン・ギョンピョは、ポン・ジュノイ・チャンドンナ・ホンジンといった韓国映画界の巨匠たちやハリウッドの監督たちから指名されてきた。「パラサイト 半地下の家族」の撮影現場でポン・ジュノ監督から李監督を紹介されたホンは、たまたま直前に韓国公開された「怒り」に強い感銘を受けていた。そして李監督からの本作のオファーを受け、「世間の枠からはみださざるを得なかった特別な2人の美しい物語に共感した」と快諾。

画像3(C)2022「流浪の月」製作委員会

李監督との間で撮影中の指針となったのは、韓国語で“感じ”や“フィーリング”を意味する「ヌッキム」という言葉。李監督は「ひとことで言うと、腑に落ちるかどうか。一つ一つのカットに対して、画と芝居に“ヌッキム”が生まれるまでお互いに粘った」と振り返っており、2人は100%画コンテなしで現場に入り、リハーサルを綿密に行った上で撮り順を決めていくというスタイルを選択した。結果、ホンの直観やひらめきが炸裂し、奇跡のような瞬間がいくつも誕生したという。

画像4(C)2022「流浪の月」製作委員会

ホンは、日本の俳優たちが持つ高いポテンシャルも絶賛し、「広瀬さんはさらに演技に深みが増して、人としての成熟を感じさせた。松坂さんはクローズアップした時の表情に何度も驚かされた。身体を徹底的に絞り込んで歩き方まで完全にキャラクターになりきった演技をみせてくれた。横浜(流星)さんはいろいろな引き出しをもっていて、キャラクターの暴力的な面についても単純な表現ではなく、その人物の内に抱えているものや背景を感じさせる演技をみせてくれた。多部(未華子)さんは短い登場だったが強烈な印象を残す演技だった」と話す。

画像5(C)2022「流浪の月」製作委員会

「どの俳優も、“その人物そのもの”になっていると感じる瞬間が度々あり、集中力が本当に凄かった。それがカメラを通じて伝わってくる時が何度もあり、感動した」と賛辞を送っている。

写真展展示カット
写真展展示カット
(C)Hong Kyung Pyo

あわせて、全国10の劇場で「映画『流浪の月』公開記念 撮影監督ホン・ギョンピョによる撮り下ろし写真展」の開催が決定した。詳細は作品公式ホームページ(https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/)で確認できる。

流浪の月」は、5月13日に全国公開。

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