河瀬直美総監督「東京2020オリンピック SIDE:A」、第75回カンヌ国際映画祭クラシック部門に選出
2022年5月3日 14:28

河瀬直美が総監督を務め、2部作で公開される記録映画の1本目「東京2020オリンピック SIDE:A」が、5月17日(現地時間)に開幕する第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションのクラシック部門(カンヌ・クラシックス)に選出されたことが明らかになった。
カンヌ・クラシックスは、同映画祭オフィシャルセレクションの1部門で、映画に関するドキュメンタリー、復元された過去の名作の上映を目的とし、2004年に新設。日本映画としては、これまでに黒澤明監督作「乱」、溝口健二監督作「雨月物語」、今村昌平監督作「楢山節考」、小津安二郎監督作「東京物語」などの復元版が上映されている。
14年には市川崑監督が手がけた「東京オリンピック」も選出された。河瀬監督作が選出された経緯は、国際オリンピック委員会(IOC)が公式記録映画を製作し続け、24年のパリ大会でも映画製作が継続されることに敬意を表し、1973年公開の「時よとまれ、君は美しい ミュンヘンの17日」と共に上映されることになったという。

本作では大会開催に至るまでの750日、5000時間におよぶ膨大な記録をもとに、日本、そして世界から集まったオリンピックに関わる人々の情熱と苦悩を映した。カンヌで上映される「SIDE:A」は、表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たちを描いている。「SIDE:B」では大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者、オリンピック中止を叫ぶデモ参加者ら非アスリートたちの姿をとらえている。「東京2020オリンピック SIDE:A」は6月3日、「東京2020オリンピック SIDE:B」は同月24日に全国公開。
河瀬総監督のコメント全文は、以下の通り。
そして今回、世界最高峰の映画祭カンヌが文化遺産としての映画を選ぶ部門である「カンヌクラシックス」に、本作「東京2020」を、新作であるにも関わらず選んでいただいたのは、この映画に託された時代の証言を、未来永劫100年先までも、語り伝えたいと評価してくださったということの表れだと感じています。今回は今年のカンヌのラインナップが発表されてから、2週間以上時間が経った先週末、最高責任者のティエリーフレモーから直接、招待の連絡が入りました。パンデミック下で、自らの場を奪われたさまざまな人々の想いを紡ぐように、「人生の金メダリスト」とは…をテーマに、東京2020に集ったアスリートの姿を通して表現した本作。それが、記念すべき75回目の節目を迎えるカンヌからの正式招待を受けたことは、この先の未来へ大きく拓いてゆく形として、最高の舞台を用意されたのだと、その誉れを関係各位に感謝と共に届けたいと思います。
新緑の頃、若葉が柔らかな日差しにキラキラと輝く生命力、その光が世界の人々を照らし、ささやかでも、かけがえのない日々を慈しむことができますように。祈念すると共に、ご報告申し上げます。
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