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スタッフ猛反発で同性愛カップルのキスシーン復活 ピクサー最新作「バズ・ライトイヤー」

2022年4月4日 15:00

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スタッフが猛反発
スタッフが猛反発
Capital Pictures/amanaimages

米ピクサー・アニメーション・スタジオの一部従業員らが同性愛を示唆するシーンの検閲をめぐり、親会社であるウォルト・ディズニー・カンパニーの首脳陣を告発した件を受け、ディズニー/ピクサー最新作「バズ・ライトイヤー」から一度カットされた同性愛カップルによるキスシーンが復活するという異例の事態となった。米バラエティが独占で報じている。

発端は、米フロリダ州で3月8日(現地時間)に可決された通称「ゲイと言ってはいけない法案(Don't Say Gay bill)」だった。州内の幼稚園および小学校で性的指向や性自認について議論することを厳しく規制する同法案に対し、ディズニーが企業としての明確なスタンスを打ち出さなかっただけでなく、法案を支持する米共和党の議員に多額の献金を行なっていたことで、内部からの批判が高まっていた。

こうした動きを受け、ディズニーのボブ・チャペックCEOは同7日、社内向け一斉メールで「私たちの会社が社会に継続的な変化をもたらす方法は作品そのものであり、これらの物語は、どんなツイートや政治活動よりも強力で効果的」などと釈明。しかし、それがかえって火に油を注ぐこととなってしまった。チャペック氏は9日に開かれた株主総会で、「ゲイと言ってはいけない法案」に対して沈黙を貫いてきたことを謝罪すると同時に、フロリダ州内での政治献金を休止し、代わりに性的マイノリティ支援団体に寄付をすると公約した。

しかし、その後も事態はおさまらず、同日にはピクサーの「LGBTQIA+の従業員および関係者」を名乗る一団が、バラエティを通じて告発文を発表。「ピクサーのクリエイターや上層部がいくら抗議しても、あからさまな同性愛の表現ほぼ全てが、ディズニー側からの要請でカットされてきました。LGBTQIA+を題材にしたコンテンツを制作することが、世に存在する差別的な法律を正すための手段であったとしても、私たちはそうした作品を作ることを禁じられているのです」と訴えた。

27年間にわたるピクサーの歴史で、同性愛を示唆するシーンが盛り込まれた作品はほとんど存在しない。「トイ・ストーリー4」に登場した子どもを見送るふたりの母親から「2分の1の魔法」のレズビアンらしき女性警官、「ファインディング・ドリー」で背景に一瞬現れる同性愛カップルにいたるまで、いずれもスクリーンを飾るのはほんの一瞬。観客の大半が気づかないというのが現状だ。

バラエティが新たに行った取材に応じたピクサーのスタッフは、ニューヨークを舞台にした「ソウルフル・ワールド」、サンフランシスコを舞台にした「インサイド・ヘッド」など、LGBTQコミュニティで知られる都市が舞台の作品であっても、ディズニーの締め付けが厳しいと証言。LGBTQの権利向上を求める運動の象徴であるレインボーカラーのステッカーが「目に障る」と、背景にある店先の窓から取り除かれた、また同じく「ソウルフル・ワールド」で、背景を歩く同性愛カップルが削除されたという逸話を披露している。

トイ・ストーリー」シリーズに登場する人気キャラクターのルーツを描くピクサー最新作「バズ・ライトイヤー」(日本公開7月1日)をめぐっては、主要キャラクターのひとりでレズビアンのホーソーン(声:ウゾ・アドゥバ)とパートナーとのキスシーンがカットされたが、先述の一連の騒ぎを受けて本編に復活。ピクサー作品のみならず長編アニメーション映画全般におけるLGBTQの表現に、大きな変化をもたらす革新的な動きとして、業界内外からの注目を集めている。

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