坂口健太郎、岡田准一の“最狂バディ”に! 「ヘルドッグス」でいかれたサイコボーイ役
2022年3月14日 07:00

岡田准一と原田眞人監督が再タッグを組む「ヘルドッグス」に坂口健太郎が出演することがわかった。あわせて公開日が9月16日に決定し、新たなビジュアルと坂口のコメント映像(https://youtu.be/TA4WgZkbDGA)が披露された。
「関ヶ原」「燃えよ剣」に続き3度目のタッグとなる岡田と原田監督は、監督と俳優という関係を超えた信頼感で、作品に魂を注入する。原作は、深町秋生氏の小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」(角川文庫/KADOKAWA刊)。発売してすぐに“警察小説を超えた問題作”として話題になった同作を、原田監督が自ら主演に岡田をイメージして脚本を執筆し、原田ワールドを作り上げた。岡田は、本作でも技闘デザイン(アクション振り付け)を担当。クランクイン前から原田監督と綿密な打ち合わせを経て、劇中のキャラクターの個性にあったリアルかつ創作的なアクションを振り付けた。
岡田が演じるのは、正義も感情も捨て、腕っぷしひとつでヤクザ組織に潜入し、のし上がる元警官・兼高昭吾(かねたか・しょうご)。兼高は愛する人が殺される事件を止められなかったというトラウマを抱え、闇に落ち、復讐にのみ生きる男。その狂犬ぶりに目をつけた警察組織から、ヤクザ組織への潜入という危険なミッションを強要される複雑なキャラクターだ。
一方、坂口が演じるのは、兼高が潜入を強いられるヤクザ組織の一員、室岡秀喜(むろおか・ひでき)。室岡は死刑囚の息子という境遇から心の奥底に深い闇を抱え、組織内でも誰も手が付けられない制御不能な存在だ。満腹中枢が壊れており、常に空腹で何かを食べている。感情を抑えられない室岡だが、警察のデータ分析によると、兼高との相性がなんと「98%」。警察は兼高に、室岡に喧嘩を売り、それをきっかけに組織へ潜入するよう指示を出す。データ通り相性は抜群で、ふたりは最強の“狂犬コンビ”として猛スピードで組織を上り詰めていく。
坂口本人が「室岡というキャラクターは世間の坂口健太郎のイメージとはガラッと違う役」と言うように、これまでの柔らかいイメージから一転、鋭い眼光にボサボサの髪、腕には兼高と同じトライバルタトゥーを入れ、影のあるクレイジーな役に挑む。
原田組に初参加した坂口は、「お芝居していく中で、毎回裏切っていきたいなって気持ちがあった。監督とお話をさせてもらってやりたいっていうのは瞬間的に強く思いました」と話す。「室岡の根本というか、どこに中心があるんだろうっていうのはすごく頭で考えて、マフィアのような集団の中にいる中で、どこか浮いちゃダメだって思っていたけれど、室岡なりの感情の出し方や異質感はすごく調節をしなきゃいけないなっていうのは思ってはいました」と役作りについて語る。
原田監督は坂口について「とにかく最初に本人と会って、色々話してみて、凄くいいなって思いました。ちょうど『クライマーズ・ハイ』で堺雅人と会った時とか、あるいは『日本のいちばん長い日』で松坂桃李と話した時とか、そういう時の、ああいい感じっていう、お互いにクリックするものがありました」と明かす。そして「室岡は97%サイコパスであっても原石の純真さが3%残っています。その微妙なニュアンスを健太郎は切なく的確に表現してくれました」と称えた。
室岡は兼高と行動を共にするうちに、絶対的な信頼と強い憧れを抱くようになる。坂口は初共演した岡田について、「バディ感というか、僕はもう本当の兄貴のように慕っていたので、そういう画が映像になったときに感じてもらえると思います」と自信をみせる。そして「セクシーで、とても切ない映画だなって感じますね」と魅力を語った。
坂口と原田監督のコメント全文は以下の通り。
室岡という役を考えている時間、乾いた笑顔の裏にある深い闇や寂しさを感じ、その感情を丁寧に、時には刹那的に放出する作業はとても心地の良い瞬間でした。
初めての原田組、この刺激的な現場を室岡として、岡田さん演じる兼高と一緒に潜る時間は、とても豊かな時間でした。
とにかく最初に本人と会って、色々話してみて、凄くいいなって思いました。
ちょうど「クライマーズ・ハイ」で堺雅人と会った時とか、あるいは「日本のいちばん長い日」で松坂桃李と話した時とか、そういう時の、ああいい感じっていう、お互いにクリックするものがありました。
室岡は97%サイコパスであっても原石の純真さが3%残っています。その微妙なニュアンスを健太郎は切なく的確に表現してくれました。
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