「海辺の彼女たち」藤元明緒監督、第3回大島渚賞を受賞! 4月3日に記念上映会を開催
2022年3月10日 05:00
「大島渚賞」は、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られる賞。かつて、大島監督が高い志を持って世界に挑戦していったように、それに続く次世代の監督を、期待と称賛を込めて顕彰する。選考は、「日本で活躍する映画監督(劇場公開作3本程度)」「原則として前年に発表された作品がある監督」が対象となっている。
第1回は「鉱 ARAGANE」「セノーテ」が世界各国で高い評価を受けた小田香監督が受賞。昨年の第2回は「該当者なし」という結果となっている。第3回の審査委員長は、音楽家の坂本龍一。審査委員に黒沢清監督、荒木啓子氏(PFFディレクター)が名を連ねた。

藤元監督は、1988年の大阪府生まれ。ビジュアルアーツ専門学校大阪で映画制作を学び、在日ミャンマー人家族を描く初長編「僕の帰る場所」が東京国際映画祭をはじめ、33の国際映画祭で上映された。21年には、ベトナム人技能実習生を描く長編第2作「海辺の彼女たち」が公開され、同作で2021年度「新藤兼人賞」金賞、TAMA映画賞最優秀新進監督賞など多数の映画賞を獲得。新作短編「白骨街道 ACT1」が、4月に特集企画「映画を観て、ミャンマーを知る Vol.2」の上映作品として劇場公開される。

なお「第3回大島渚賞 記念上映会」が、4月3日(13時開映)に丸ビルホールにて開催。「海辺の彼女たち」と「絞死刑」が上映され、トークショーのゲストとして、藤元監督、黒沢監督、ドキュメンタリー監督の大島新が登壇し、MCを荒木氏が務める。チケットの料金は一般:2500円、学生:1500円。
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