冤罪を扱った作品5選 本国では上映中止になった衝撃サスペンス「白い牛のバラッド」など
2022年2月17日 14:00

第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された「白い牛のバラッド」が、2月18日から公開される。“死刑”と“冤罪”を描いた良質なサスペンスとしてベルリン国際映画祭で高評価を得た一方、本国イランでは政府の検閲により劇場公開の許可が下りていない。国家のタブーに切り込んだ本作の公開を記念して、同じく冤罪を扱った作品を紹介する。

愛する夫を死刑で失い、ろうあの娘を育てながら必死で生活するシングルマザーのミナ。1年後に突然、夫の無実が明かされ深い悲しみに襲われる。賠償金よりも判事に謝罪を求める彼女の前に、夫の友人を名乗る男レザが現れる。ミナは親切な彼に心を開き、3人は家族のように親密な関係を育んでいくが、2人を結びつける“ある秘密”には気づいていなかった。

長年、女優として活躍してきたマリヤム・モガッダムがミナ役で主演を務め、私生活のパートナーであるベタシュ・サナイハとの共同監督で作り上げた。モガッダム自身、幼少期に父親が政治犯として処刑された過去を持ち、イランにおいての女性の生きづらさというテーマにも果敢に挑んでいる。

冤罪の死刑囚たちのために奮闘する弁護士ブライアン・スティーブンソンの実話を、「クリード チャンプを継ぐ男」「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダン主演で映画化したヒューマンドラマ。
黒人への差別が根強い1980年代の米アラバマ州。犯してもいない罪で死刑宣告された黒人の被告人ウォルターを助けるため、新人弁護士のブライアンが立ち上がるが、仕組まれた証言や白人の陪審員たち、証人や弁護士たちへの脅迫など、数々の困難に直面する。

巨匠クリント・イーストウッドが、1996年のアトランタ爆破テロ事件の真実を描いたサスペンスドラマ。警備員のリチャード・ジュエルは、爆弾の第一発見者として数多く人々を救った英雄として報道されるが、事件からわずか3日後、第一容疑者として実名報道されたことで状況は一転。爆弾犯の汚名を着せられる。

情報は瞬く間に拡散し、メディアによる連日の報道によって、ジュエルは名誉だけではなくプライバシーまでをも奪われてしまうが、ジュエルの潔白を信じる弁護士ブライアントが立ち上がる。

幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。

「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」の鬼才デビッド・フィンチャー監督が、ギリアン・フリンの全米ベストセラー小説を映画化。「アルゴ」のベン・アフレックが主演を務め、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリスらが共演。隠されていた秘密が明らかになるにつれ、予想を裏切る衝撃の展開が待っている。
冤罪で投獄され、21年も刑務所で過ごしたコリン・ワーナーと、彼の無実を証明しようと奮闘する友人たちの実話を基にしたドラマ。2017年のサンダンス映画祭で観客賞を受賞し、「ゲット・アウト」や「ホワイト・ボイス」のキース・スタンフィールドがコリンを演じた。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ