小松菜奈×坂口健太郎「余命10年」に主演! 難病を抱えた女性の“最後の10年”を映した特報完成
2021年9月22日 07:30

小松菜奈と坂口健太郎が、藤井道人監督がベストセラー小説を映画化する「余命10年」に主演することがわかった。小松は数万人にひとりという不治の病で、余命が10年であることを知った主人公・高林茉莉(まつり)、坂口は茉莉と恋に落ちる青年・真部和人を演じる。あわせて、ふたりの何気ない日常を映した特報(https://www.youtube.com/watch?v=AxADnxYgCr8)とティザービジュアルも披露された。
原作は、累計発行部数50万部を突破した小坂流加氏による同名小説(文芸社文庫NEO刊)。文庫化と同時に、小坂氏が難病を抱えていたこと、そして病状が悪化し、文庫版発行直前の2017 年2月に逝去したことが明らかになっていた。
映画化にあたりメガホンをとるのは、第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した「新聞記者」や「ヤクザと家族 The Family」の藤井監督。余命を知り、生きることに執着しないよう、決して恋だけはしないと心に決めていた20歳の茉莉と、生きることから逃げ続けている和人が出会い、お互いの存在がそれぞれの人生を変えていくさまを描く。「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「雪の華」の岡田惠和と、「凜 りん」の渡邉真子が脚本を手がけた。
「彼女は、最後の10年を生きる。まるで人生の始まりみたいに」という言葉で始まる特報は、茉莉に優しく寄り添うような和人の目線で、ふたりで過ごすかけがえのない時間がビデオカメラで切り取られていく。本作は、約1年をかけて撮影が行われ、四季の移ろいとともに物語が展開する。劇伴音楽を担当した「RADWIMPS」による旋律にのせ、四季折々の美しい風景のなかでほほ笑むふたりの幸せを願わずにはいられない映像に仕上がった。
「余命10年」は、22年春に公開される。小松、坂口、藤井監督、楠千亜紀プロデューサーのコメントは、以下の通り。
撮影は約一年かけて季節を追いながら、息をする事さえも丁寧に向き合って来ました。このお話は、題名の通り、命のお話です。もちろん、命なので軽いものではないからこそ、簡単には挑めないことも分かっていましたし、どのように伝え、どのように受けとられるのか、正直、私も演じる前はいろいろ考えました。でも、最後を見るのではなくその人が生きている過程をどう生きてあげるか。生きている証をどう刻むのか。その気持ち次第で見え方と演じ方が180度変わる、私が彼女の人生を生きようと覚悟が決まった瞬間です。カメラが回ってない時にも涙が止まらなかった事は今でも忘れません。自分じゃないのに自分の人生の中に2つの人生を歩んだ一年は本当に何にも変えられない変えることの出来ない、かけがえのない時間が詰まっています。2022年春、是非楽しみにお待ちください!
すごい瞬間を見た、確かに生きていた、と思った。自分がそこにいる作品で、こんなに泣いたのは初めてでした。改めて命を考える、一人でも多くの人に見てほしい作品になりました。
小松さんと坂口くんと駆け抜けたこの1年間は、宝物のような時間でした。そして、関係者試写を終えた二人の表情を見て、この映画の監督が出来て本当に幸せだなと思いました。二人が演じた10年の月日が刻まれた「余命10年」を楽しみにしていてください。
小松さんは、役に向き合う為1年間に及ぶ減量に取り組み、私達はその姿をただ見守るしかありませんでした。茉莉として真剣に10年を生き切った彼女を見届けてください。坂口くんは、本当に20歳から30歳までの10年間を撮影したかのように声や顔、目つきまでも変化させ、和人という難しい役柄を完璧に演じ切っていました。
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