RADWIMPS、「余命10年」で実写映画初の劇伴担当 野田洋次郎、本番レコーディングで「涙がポロポロ」
2021年9月7日 07:00
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人気ロックバンド「RADWIMPS」が、「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」の藤井道人監督最新作「余命10年」の劇伴音楽を書き下ろしたことがわかった。RADWIMPSが映画全編の音楽を手掛けるのは、新海誠監督作品のアニメーション映画「君の名は。」「天気の子」に続き3作目、実写映画では今回が初となる。
本作は、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「雪の華」の岡田惠和と、「凜 りん」の渡邉真子が脚本を手がけ、数万人にひとりという不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉(まつり)の物語を紡ぐ。茉莉は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていたが、地元の同窓会で和人と出会い、10年が大きく動いていく。
原作は、累計発行部数50万部を突破した小坂流加氏の同名ベストセラー小説。第6回静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」の大賞を受賞し、文庫化と同時に、小坂氏が難病を抱えていたこと、そして病状が悪化し、文庫版発行直前の2017 年2月に逝去したことが明らかになっていた。
RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎は「はじめて実写映画での劇伴作業は挑戦に満ちたもの」だったと明かし、「(主人公の)茉莉や和人やその周りでたしかに生きる登場人物たちにどんな音で寄り添うべきなのか、背中を押すべきなのか、幾度もの苦悩があった」と音楽制作の現場を振り返る。「総合計時間にすると『余命10年』を100回近く観たが、最終のオーケストラ本番レコーディングで画面を観ながら涙がポロポロと出てきた」と語った。
藤井監督は、野田がクランクインより前に脚本から受けたインスピレーションで作った音楽を聴きながら撮影を進めたそうで、「野田さんに導いてもらいながらこの作品は完成した。至福の時間だった」と感謝している。
あわせて、劇伴音楽入りの超特報映像(https://youtu.be/kP3W_yeybuU)が披露され、茉莉の様々なシーンでそっと寄り添うかのような優しい音楽が印象的だ。出演者の情報はまだ発表されておらず、超特報映像では後ろ姿のみ映し出されている。
「余命10年」は2022年春公開。野田、藤井監督のコメント全文は以下の通り。
この度、映画「余命10年」の劇伴音楽をつとめさせて頂きました。はじめて実写映画での劇伴作業は新鮮で挑戦に満ちたものでした。シーンを観ながら、茉莉や和人やその周りでたしかに生きる登場人物たちにどんな音で寄り添うべきなのか、背中を押すべきなのか、幾度もの苦悩もありました。
総合計時間にするとおそらくすでにこの映画を100回近く観ていることになります。ですが、編曲もすべて終わり最終のオーケストラの本番レコーディングでやはり、画面を観ながら涙がポロポロと出てきました。
映画には、茉莉の人生には、きっとご覧になるあなたが明日からも生きていく意味が詰まっていると思います。ぜひ、公開を楽しみに待っていてください。
「余命10年」の脚本を読んだとき、茉莉と和人のイメージと、そこに寄り添う野田さんの音楽が自然と流れて来ました。
野田さんは、脚本を読んだインスピレーションでクランクイン前に音楽を作ってくれて、その音楽を聴きながら撮影は進んでいきました。まさに、野田さんに導いてもらいながらこの作品は完成しました。至福の時間でした。是非劇場で体感して欲しいです。
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