最愛の妻の記憶が刻まれた車、孤独な男女の旅路…西島秀俊×村上春樹「ドライブ・マイ・カー」映像初公開
2021年5月12日 12:00

西島秀俊が主演を務め、濱口竜介監督(「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」)が村上春樹氏の短編小説を映画化する「ドライブ・マイ・カー」の予告編第1弾が完成した。妻を失い喪失感を抱える男、孤独なドライバーの女の旅路が切り取られ、ロードムービーとしての魅力を感じさせる映像に仕上がっている。
村上氏の短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)に所収された「ドライブ・マイ・カー」に惚れこみ、映画化を熱望したのは、世界で注目を集める気鋭・濱口監督。商業映画デビュー作「寝ても覚めても」が第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、短編集「偶然と想像」が第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞、さらには脚本を手掛けた黒沢清監督作「スパイの妻 劇場版」が第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)に輝くなど、国際的な舞台でその名をとどろかせている。本作で濱口監督は、オリジナルの要素を加えながらも、原作の精神を受け継いだ脚本を創出。西島をはじめ、三浦透子、岡田将生、霧島れいかが共演した。

舞台俳優であり演出家の家福悠介(西島)は、脚本家の妻・音(霧島)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音はある秘密を残し、突然この世を去る。2年後、広島の演劇祭で演出を任されることになり、愛車の真っ赤なサーブで向かった家福は、寡黙な専属ドライバー・みさき(三浦)と出会う。行き場のない喪失感に苛まれる家福は、みさきと過ごすなかで、これまで目を背けていたあることに気付かされていく。
予告編は、音との幸せそうな夫婦生活から一転、彼女を亡くし打ちひしがれる家福と、過去を胸に秘めるみさきが、海辺で車を走らせるシーンを活写。言葉少なでありながらも、「あの車が好きです。とても大事にされているのが分かるので」と呟き、家福の心に寄り添うみさき。最愛の妻の記憶が刻まれた車で、孤独を分かち合っていくふたりが、繊細に映し出されている。
「ドライブ・マイ・カー」は、今夏に東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
(C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
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