奴隷牧場を描き、アメリカ映画史から抹消された問題作「マンディンゴ」予告&山田宏一氏コメント公開
2021年2月23日 17:00

南北戦争前のアメリカ南部を舞台に、奴隷牧場を営む父子の栄光と没落を描いた小説を「ミクロの決死圏」のリチャード・フライシャー監督が映画化した歴史大作「マンディンゴ」デジタルリマスター版の予告編が公開された。
原作はカイル・オンストットの同名ベストセラー。公開時は世界的ヒットを記録したものの、人種差別的な設定や偏見を助長する内容、過激な描写などが物議を醸した。46年ぶりの劇場公開を控え、映画評論家の山田宏一氏は、職人的映画監督だったフライシャーの手腕を讃えるとともに「こんなことがあっていいのか。 愛と憎しみが交錯するサスペンスにみちた力強くすさまじい、怒りのヒューマニズム映画だ」とコメントを寄せている。
19世紀半ば、ルイジアナ州。マクスウェルは自身が所有する広大な農園で、黒人奴隷を育てて売買する奴隷牧場を経営していた。息子ハモンドは父の言葉に従って名家の娘ブランチと結婚するが、彼女が処女でなかったことに憤り、黒人女性エレンとの情事に溺れていく。一方、ブランチも屈強な奴隷ミードと関係を結んで妊娠。横暴な権力者として振る舞ってきた一家は、破滅の道へと突き進んでいく。出演は「ロリータ」のジェームズ・メイソン、「わらの犬」のスーザン・ジョージ、「処刑教室」のペリー・キング、プロボクサーのケン・ノートン。「アラビアのロレンス」のモーリス・ジャールが音楽を手がけた。
3月12日から、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
どんな映画も柔軟に見事に面白く撮ってみせる、ハリウッドではプロフェッショナルとよばれた職人監督の一人だ。
愛と憎しみが交錯するサスペンスにみちた力強くすさまじい、怒りのヒューマニズム映画だ。
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