【全米映画ランキング】R・クーグラー製作、D・カルーヤ主演の実録ドラマが首位デビュー
2021年2月17日 09:00

プレジデンツ・デイ(大統領記念日)の連休を迎えた全米ボックスオフィス。2本の新作がトップテンにランクインした先週末は、「クリード チャンプを継ぐ男」「ブラックパンサー」のライアン・クーグラー製作、「ゲット・アウト」のダニエル・カルーヤ主演の実録ドラマ「Judas and the Black Messiah」が約207万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。
ワーナー配給作品のため「HBO Max」で同時配信もされている同作は、1960年代後半から70年代にかけてのアメリカ国内で黒人解放運動を展開した急進的な政治組織「ブラックパンサー党」の指導者だったフレッド・ハンプトンが暗殺されるまでを描いた作品。多くの批評家から絶賛評が寄せられており、ハンプトンを演じたカルーヤは本年度のゴールデン・グローブ賞や全米映画俳優組合賞で助演男優賞にノミネートされている。共演は「ゲット・アウト」「蜘蛛の巣を払う女」のラキース・スタンフィールド、「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」「アイリッシュマン」のジェシー・プレモンスにマーティン・シーン。メガホンをとったのはこの作品が2本目の長編となるシャカ・キング。
僅差で2位となったのは首位と同じくワーナー配給のデンゼル・ワシントン主演作「The Little Things」。「HBO Max」での同時配信もあるためか、18日間の累計でようやく1000万ドル超えを果たした。
3位は、15日月曜日の興収を含んだ4日間の興収では再び首位に立った「クルードさんちのはじめての冒険」の続編「The Croods: A New Age」。公開12週目で北米での累計を約4800万ドルとし、全世界興収は1億5000万ドルに到達した。
約100万ドルのオープニング興収で6位デビューとなったのは、女優ロビン・ライトが主演も兼任して長編初監督に挑んだ人間ドラマ「Land」。夫と息子を失い悲しみに暮れる女性イーディ(ライト)が、すべてを捨てて米ワイオミングの山小屋で自給自足の生活を始め、自身の生きる意味を見いだしていく姿が描かれる。実生活で妻(モデル・女優のステファニー・シャーク)を亡くしたばかりのデミアン・ビチルが、イーディを助ける地元の猟師を演じている。
今週末は、本年度アカデミー賞最有力の呼び声高いフランシス・マクドーマンド主演のドラマ「ノマドランド」などが公開となる。

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